Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨
今回は「塗る美容針」と話題の韓国スキンケア・VT リードルショットシリーズの成分解析です。
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- 一部のコスメは、ブログ(可愛くなりたい)にて、レビューを掲載しています。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
売り切れ続出中の話題のアイテムだけど、使うにはかなり注意が必要だよ💦
VTリードルショットの成分解析
- 自宅で美容医療に近いケアが出来る
- 肌荒れリスクが非常に高い
韓国の人気スキンケアブランド・VTコスメティックスから出ているアイテムです。
大きな特徴は美容液内に「針」を使っていること。
今回は「針」の要素を中心に解析していきます。
美容針ってどんなスキンケア?
美容針は全成分では加水分解カイメン(リードルショットではシリカ)と表記される化粧品原料です。
VTが一番最初に始めたことではなく、「V3のファンデーション」「ヤーマンのメディリフト ニードルリフトセラム」など日本の製品でも以前から利用されています。
成分の役割は、針で肌に穴を空けて、美容成分を浸透させること。
通常のスキンケアよりも深くまで浸透することで、美容成分の効果を高めてくれます。
針に危険性はないの?
針はシリカで出来たもので、シリカ自体に毒性はありません。
シリカは肌に溶け込んだり、長く残るものではなく、3日程度で角質と一緒に剥がれ落ちます。
しかし、針で小さい穴を開けるため肌を一時的に傷つける行為です。
傷をつけたことによる刺激やいつもより浸透が高まった成分によって、肌荒れするリスクは高め。
危険ではなく「一般的な美容液よりリスクがある」と考えるのが妥当かな。
いちばんのリスクは炎症に気付けないこと
リードルショットの一番怖い部分は、使用時に正常でも針によって「チクチク痛みを感じる」特性です。
一般的なスキンケアだと、使ったときにヒリヒリしたり、赤みが出たら、肌に合ってないと感じて使用を止めますよね。
でもリードルショットの場合、正常でもチクチクするので、肌に合っていなくても気づくのが遅くなりがち。
気づいたときには肌に大きな負担がかかった状態になりやすいんですよね💦
正直ここが一番怖い部分。
見た目で異常を感じたら使用を中止しよう。
一度、使えたとしても・・・
後から使うスキンケアを変えると、浸透する成分が変わって強い肌荒れを起こす可能性もあります。
スキンケアを変えるときは、いつも以上に慎重に!
50・100・300・700・1000の違いと美容成分
大きな違いは針の数です。
数値が大きくなればなるほど、針の量が増え、攻めたスキンケアが出来ます。
50 | 760本/1ml |
100 | 1,900本/1ml |
300 | 4,750本/1ml |
700 | 19,000本/1ml |
1000 | 20,900本/1ml |
ただし刺激も強くなるので、慣れていない人は50か100から使って様子を見ましょう。
あと美容液成分も少し違っていて、レベルが上がるほど増えています。
- 50→100 アミノ酸類が増えたけど、減った成分もある。誤差の範囲。
- 100→300 ほぼ同じ。
- 300→700 [加水分解エラスチン]や[セラミドNP]などの成分が追加。[ナイアシンアミド]の量は減った可能性あり。
- 700→1000 [オタネニンジン根エキス]や[水溶性プロテオグリカン]が追加
目立った違いを挙げるとこんな感じ。
数値が上がるほど成分の種類は増えていきますが、あまり大きな違いではありません。
量や種類を見た感じでも、一般的な韓国コスメにありがちな構成で、大きく目立った要素はありません。
そもそもリードルショットの役割は「針で角質深くまで成分を浸透させること」。
重要なのは、リードルショット自体に入っている成分ではなく、同時に何を使うかです。
リードルショットと併用したい成分・NG成分は何?
まずスキンケアの中に絶対組み込みたいのは、肌荒れを防ぐケアですね。
針で刺激を与えてしまうので、肌荒れ予防はマストです。
日本の製品なら肌荒れ防止の医薬部外品がおすすめ。
韓国コスメなら「鎮静」と書かれているものが目安です。
成分で言うなら、[グリチルリチン酸2K][アラントイン][トラネキサム酸][パンテノール]など。
ツボクサ系のCICA成分も炎症を抑える効果はありますが、効果が期待できるほどの濃度が入っている製品は少ないので見極めが重要です。
難しいことがわからなければ、日本の肌荒れ防止の医薬部外品を使っておきましょう。
あとは肌悩みに合わせた成分を併用していきましょう。
万能に良いのは[ビタミンC]や[レチノール]ですね。
公式から出ている併用NG成分はなく、VT商品なら全て併用OKです。
他ブランドは公式では「回答が難しい」とありますが、極端に高濃度な製品(例えばCOSRXのC23など)はかなり慎重に使ったほうが良いかな。
個人的には高濃度製品との併用はあまりおすすめしません。
リードルショット同士の併用はNG、美容家電との併用はNG、美容施術のあとは2週間ほど空けて使用してください。
まとめ・使うのはあり?
リードルショットはハイリスク・ハイリターンな美容液です。
本来であれば美容クリニックに行って、医師・看護師の元でやるような行為を市販品で実現したアイテム。(方向性は同じですがクリニックよりはライトなケアです)
「SNSでバズってたから」「◯◯さんが良いと言っていたから」といった軽い理由で使うのは絶対にNG。
どんな特性を持っていて、どんなリスクがあるのか、きちんと理解した上で使用しましょう。
使い方とリスクを理解した上で使うなら、自宅でハイレベルなケアができるお買い得なアイテムだよ。
全成分
リードルショット50
水、DPG、グリセリン、ナイアシンアミド、BG、マカデミア種子油、1,2-ヘキサンジオール、パルミチン酸エチルヘキシル、ポリアクリル酸Na、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ポリイソブテン、グリセレス-26、シリカ、エチルヘキシルグリセリン、カプリリルグリコール、アデノシン、ヒアルロン酸Na、(カプリリル/カプリル)グルコシド、オレイン酸ソルビタン、ツボクサエキス、グリセリルグルコシド、キサンタンガム、アロエベラ葉エキス、グルコース、アスタキサンチン、プロポリスエキス、アシアチコシド、マデカッソシド、マデカシン酸、アシアチン酸
リードルショット100
水、DPG、グリセリン、ナイアシンアミド、BG、マカデミア種子油、1,2-ヘキサンジオール、パルミチン酸エチルヘキシル、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ポリイソブテン、シリカ、グリセレス-26、エチルヘキシルグリセリン、カプリリルグリコール、アデノシン、ポリアクリル酸Na、ヒアルロン酸Na、ツボクサエキス、(カプリリル/カプリル)グルコシド、オレイン酸ソルビタン、キサンタンガム、プロポリスエキス、アシアチコシド、マデカッソシド、マデカシン酸、アシアチン酸、グリシン、セリン、グルタミン酸、アスパラギン酸、ロイシン、アラニン、リシン、アルギニン、チロシン、フェニルアラニン、トレオニン、プロリン、バリン、イソロイシン、ヒスチジン、メチオニン、システイン
リードルショット300
水、DPG、グリセリン、ナイアシンアミド、BG、マカデミア種子油、1,2-ヘキサンジオール、パルミチン酸エチルヘキシル、シリカ、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ポリイソブテン、グリセレス-26、エチルヘキシルグリセリン、カプリリルグリコール、アデノシン、ポリアクリル酸Na、ツボクサエキス、ヒアルロン酸Na、(カプリリル/カプリル)グルコシド、オレイン酸ソルビタン、キサンタンガム、プロポリスエキス、アシアチコシド、マデカッソシド、マデカシン酸、アシアチン酸、グリシン、セリン、グルタミン酸、アスパラギン酸、ロイシン、アラニン、リシン、アルギニン、チロシン、フェニルアラニン、トレオニン、プロリン、バリン、イソロイシン、ヒスチジン、メチオニン、システイン
リードルショット700
水、グリセリン、プロパンジオール、メチルプロパンジオール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、BG、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、エチルヘキサン酸セチル、グリセレス-26、シア脂、マカデミア種子油、ナイアシンアミド、シリカ、ジステアリン酸ポリグリセリル-3メチルグルコース、セテアリルアルコール、ステアリン酸、1,2-ヘキサンジオール、(C12-16)アルコール、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ポリイソブテン、水添レシチン、パルミチン酸、アルギニン、セテアリルグルコシド、カルボマー、エチルヘキシルグリセリン、カプリリルグリコール、ツボクサエキス、アデノシン、(カプリリル/カプリル)グルコシド、オレイン酸ソルビタン、酢酸トコフェロール、EDTA-2Na、ヒアルロン酸Na、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、グルコース、プロポリスエキス、アシアチコシド、加水分解エラスチン、マデカッソシド、マデカシン酸、アシアチン酸、グリシン、セリン、グルタミン酸、アスパラギン酸、ロイシン、アラニン、リシン、チロシン、フェニルアラニン、トレオニン、プロリン、バリン、イソロイシン、セラミドNP、ヒスチジン、メチオニン、システイン、スフィンゴ糖脂質
リードルショット1000
精製水、メチルプロパンジオール、プロパンジオール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、BG、グリセリン、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、シア脂、シリカ、ナイアシンアミド、マカデミア種子油、セテアリルアルコール、ジステアリン酸ポリグリセリル-3メチルグルコース、1,2-ヘキサンジオール、パルミチン酸、(C12-16)アルコール、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、ステアリン酸、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、水添レシチン、ポリイソブテン、セテアリルグルコシド、エチルヘキシルグリセリン、カプリリルグリコール、アデノシン、ツボクサエキス、(カプリリル/カプリル)グルコシド、オレイン酸ソルビタン、EDTA-2Na、酢酸トコフェロール、ヒアルロン酸Na、金、加水分解エラスチン、オタネニンジン根エキス、グリシン、セリン、グルタミン酸、プロポリスエキス、水溶性プロテオグリカン、アスパラギン酸、ロイシン、アシアチコシド、アラニン、リシン、アルギニン、チロシン、フェニルアラニン、マデカッソシド、マデカシン酸、アシアチン酸、トレオニン、プロリン、バリン、イソロイシン、セラミドNP、ヒスチジン、メチオニン、システイン、スフィンゴ糖脂質?
よくある疑問に回答
- 敏感肌でも使えるの?
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肌に負担がかかるケアなので、基本的にはおすすめしません。どうしても使いたいなら、必ずリードルショット50から様子を見ていきましょう。
- 徐々にレベルを上げていかなきゃいけないの?
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肌が強ければ、上げていった方が効果は高まります。ただし刺激も強くなるので、肌が弱い人や痛みに耐えられない人は50や100を継続でOKです。
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