トゥヴェールのオイル状ビタミンＣ１００％ VCH-100の成分解析です。
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- 一部のコスメは、ブログ（可愛くなりたい）にて、レビューを掲載しています。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
この製品の全成分を見てみると「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」しか書かれていません。
つまり正真正銘、ビタミンC誘導体を100%配合した原液。
ほとんどの原液系コスメは、原料を適切な濃度で薄めているのですが、これは本当に原料そのものです。
「ビタミンC」は100%入っていない
まず最初に伝えたいのは「ビタミンC誘導体」が100％であって、「ビタミンC」が100%ではありません。
そもそも「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」というのは「イソパルミチン酸」と「アスコルビン酸（ビタミンC）」がくっついて出来た成分。
角質層に浸透すると、お肌にある酵素の働きにより分解され、アスコルビン酸が効果を発揮します。
しかしこの 「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」 に含まれるビタミンCの濃度は約16％。
残りの84%はイソパルミチン酸です。
単純なビタミンCの濃度でいうと、オバジのC10セラムとC20セラムと中間ぐらいですね。
ちなみに他のビタミンC誘導体もビタミンCの含有量は100％ではありませんが、平均的には50％程度のものが多いです。（ただし原料100％で売っているものは少ないです。）
例えば含有量が86％のVCエチルなら製品に約19％以上入れるとビタミンCは16％ですが、国内大手のコスメでそんなものはありません。（ちょっと怪しいマイナーなブランドなら存在します）
実際に含まれるビタミンCの濃度は16％だけど、市販されている化粧品でビタミンC が （他の誘導体に含まれるビタミンCも含め） 16％も入っているものはごく稀。
ビタミンC濃度はすごく高いコスメだと思うよ。
ただしそれぞれ成分の性質が異なるし、その他の成分によっても変わってくるので、単純に濃度だけですべてを語れるものではありません。
推奨濃度ではない
VC-IPは原料そのままで使用することのできる成分です。
しかし推奨濃度は1～5%。
5%以上で配合するとテクスチャがべたっとするので、推奨されていません。
また、VC-IPはビタミンC誘導体の中では刺激になりにくいと言われていますが、あまりに濃度が高いと刺激を感じる人もいます。
口コミを見た感じ、そのまま塗っても全く問題なしって人もいれば、皮膚科を受診するレベルのひどい肌荒れを起こした人もいる様子です。
最初に使うときはパッチテストをしたり、いきなり原液で使わずに他のコスメで薄めて、徐々に濃度を上げた方が良いかも。
100％を取り入れる必要性はある？
「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」は推奨濃度（ 1～5% ）でも、じっくり角質に浸透して持続し、お肌を整える効果を発揮してくれる成分。
人によっては100％濃度が合うと感じる人もいるかもしれませんが、5%でも良い成分を、肌荒れリスクを背負いながら高濃度で使うのは、どうなんだろうと感じます。
もちろんそれを言い出すと、他の高濃度ビタミンC美容液もそうなんですが、トゥヴェール口コミの高評価・低評価の割合を見る限り、かなり微妙なんですよね。（記事製作時の＠コスメの評価は657件で3.7/7）
「ギャンブル的な攻めのスキンケア」として使うにも、割のいいギャンブルではない気がします。
ただ、VC-IPを高濃度で取り入れられるという点はとても優れたコスメ。
個人的には、いつものスキンケアに追加で成分を取り入れる感覚で、他のコスメで薄めて使ったほうが良いんじゃないかと思います。
VC-IPは油なので油に溶ける性質を持ちます。
クリームやオイル美容液など、油分が多いコスメに混ぜて使うのがおすすめです。
全成分と配合目的
| 成分名 | 目的 | 評価 |
|---|---|---|
| テトラヘキシルデカン酸アスコルビル | 油溶性ビタミンC誘導体（整肌・製品の抗酸化） | ★ |
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