日本では薬機法という法律があり、「シミが消える」と書いてコスメを販売することができません。
でもこの前テレビを見ているとCMで「シミ」「無色化」というキーワードが聞こえてきました。
そのCMの美容液が「ワンバイコーセー メラノショットホワイトD」。
「直効き美白でシミのもとを無色化する」というコンセプトで売られています。
でもこれ、冷静に考えると言葉のマジックです。
無色化するのは、あくまでもシミの「もと」。
すでに肌の表面にあるシミを消すことはできません。
実際に効果効能として認められているのも「メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ。」という一般的なものだけです。
とはいえ「無色化」と言うキーワードは薬機法的にはグレーゾーンなので、何かしらのエビデンスを提出して許可を取っている可能性はあるかも??
あと公式サイトのこの画像も上手く薬機法を回避しています。
シミが消えているように見えませんか??
でもよく見てください!
左右の画像はビフォーアフターではなく「シミのある肌」と「シミのない肌」の単なる比較です(笑)
成分的にはどうなの?
有効成分は「コウジ酸」の1種類のみ。
30年以上前に承認を受けた歴史のある美白有効成分です。
メラニンを作るチロシナーゼを抑えることで新たなシミの発生を予防します。
ただし効果としては、新たなメラニンの生成を防ぐだけなので、既にあるシミには効果はあまりない成分。
実際に口コミを見ても、使用感の良さや整肌効果は好評ですが、シミが消えたとか、薄くなったみたいな話はほとんど見当たりません。
敏感肌でも使える?
コウジ酸はビタミンCなどの成分より美白効果は弱めですが、刺激になりにくく、敏感肌の人でも使いやすいのがメリット。
ただしメラノショットホワイトの場合は、浸透させるためのエタノールや界面活性剤が多そうだから人によっては刺激を感じやすいかも。
独自の技術を使用
KOSEはシミ発生源を3D解析して、その結果をもとにシミ発生源における黒いメラニンの流れを効果的に遮断する研究を続けています。
つまり「ただコウジ酸をいれて承認を取っている」のではなく、「シミについて研究をして効果的な設計をしている」のです。
40mlで5,500円の美容液ですが、高いなりの価値はありそう。
他の成分はどう?
全成分は43種類ですが、半数以上はテクスチャを調整したりコウジ酸を浸透させるための成分です。
あとはヒアルロン酸やアミノ酸誘導体などの保湿成分。
ボタンエキス、メマツヨイグサ抽出液、ユリエキスなどの植物エキスもいくつか入っていますね。
特に「これが特別すごい」みたいなのはなくお肌を保湿したり整えたりする成分ですね。
先ほども書いたとおり、成分を浸透させるためなのか、エタノールの濃度がやや高めなのと多種類の界面活性剤がけっこう入ってそうなので敏感肌の人は注意してください。
結論
有効成分のコウジ酸は特別スゴイものではないけど、きちんとシミを研究して成分を入れてそうな美容液。
お値段も40mlで5,500円なので美白美容液としてはミドルクラスの価格帯ですね。
1万円超えてたら「高くない?」って思うけれど、5,500円ならまぁ妥当だと思います。(むしろお得かも)
コウジ酸はあくまでもメラニンの生成を防ぐ成分なので、これでシミが消える可能性は低いですが、予防としてはアリ。
ただ「無色化」っていうキャッチコピーは「なかなか強気なこと言うね~」って印象です。
有効成分:コウジ酸
その他の成分:精製水、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エタノール、濃グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、N-アセチル-L-ヒドロキシプロリン、d-δ-トコフェロール、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム、カリンエキス、グリコシルトレハロース・水添デンプン分解物混合溶液、トランス-レスベラトロール、フィトグリコーゲン、ボタンエキス、メマツヨイグサ抽出液、ユリエキス、桑黄抽出液、天然ビタミンE、N-ステアロイル-L-グルタミン酸二ナトリウム、エデト酸二ナトリウム、オレイン酸エチル、キサンタンガム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、ジェランガム、セトステアリルアルコール、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ポリアクリル酸アミド、ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(7E.O.)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)、軽質流動イソパラフィン、親油型モノステアリン酸グリセリル、水酸化アルミニウム、無水エタノール、エチルパラベン、メチルパラベン、香料、カラメル、酸化チタン
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