Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨
今回は日中、肌に「継続保水」する高機能UV美容液(日焼け止め)カネボウ ヴェイルオブデイの成分解析です。
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- 一部のコスメは、ブログ(可愛くなりたい)にて、レビューを掲載しています。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
カネボウ ヴェイルオブデイの成分解析
まずはこの製品のコンセプトである「水膜ヴェイル」から解説していきます。
「水膜ヴェイル」の仕組み
公式にわかりやすい画像が載っていました。
画像の上半分に水色の部分が「水膜ヴェイル」です。
この構造を作るのには約7年かかったんだとか。
簡単に言うと「水の中に油が浮き、厚みのある層を作る」構成になっています。
カネボウヴェイルオブデイは約75%の水相成分にした水膜なので、2つのメリットあるんです。
水膜ヴェイルのメリット①:使用感が良い
本来日焼け止めは「油」が多くなりがちな製品。
ジェル・エッセンスタイプでも「紫外線吸収剤」は油なので、どうしてもベタベタします。
口コミでの評価が高いのは「使用感」も大きな要因でしょう。
油を閉じ込めた水のヴェイルにすることで、ベタつきの少ない快適な使用感を作り上げています。
水膜ヴェイルのメリット②:継続的に保水する
カネボウヴェイルオブデイの水相ヴェイルは「使用感」だけでなく「保湿力」にも大きな意味があります。
塗った瞬間だけではなく、継続的にお肌にうるおいを与え続ける「継続保水」の機能を持っているのです。
これはもう5,000円超えの日焼け止めならではの価値なんじゃないかな。
日中、乾燥によるメイク崩れや粉吹きが起こりやすい人にもおすすめです。
水膜って崩れやすくない?
「油」と「水」を比べると、崩れにくいのは圧倒的に「油」。
「水」が中心のカネボウヴェイルオブデイはウォータープルーフ表記のない日焼け止めです。
室内メインの日常生活なら良いのですが、がっつり外に出る時は、他の日焼け止めを使ったほうが安心です。
一方で「崩れやすさ」は「落としやすさ」のメリットにもなります。
上から特にメイクをしなければ、優しめの洗顔料でも落ちる可能性が高いです。
あえての紫外線散乱剤フリー
日焼け止めの紫外線カット成分は「吸収剤」と「散乱剤」の2種類があります。
カネボウのヴェイルオブデイは「吸収剤」だけで紫外線をカットして、「散乱剤」は使っていません。
おそらくその理由は「散乱剤」は「粉」だから。
粉を多く入れると、白浮きやきしみが派生して使用感が悪くなるんです。
使用感を重視した日焼け止めだから「散乱剤フリー」で作っています。
保湿成分をチェック
- チャ葉エキス
- ビルベリー葉エキス
- ヒアルロン酸Na
- アルテア根エキス
お肌を保湿して整え、透明感をサポートする成分です。
種類が少ないながらも、センスの良いラインナップです。
敏感肌適正は低め
- 紫外線吸収剤の使用量が多い
- タール色素が使われている
- 防腐剤の種類がやや微妙
このあたりの要素で敏感肌適正はやや落ちますが、どれも致命的な欠点ではないかな。
吸収剤は敏感肌だと合わない人結構いるけど、使われているメリットもあります。
また「使用感重視の日焼け止めだけど、エタノールが使われていない」のは嬉しいポイントですね。
完全な敏感肌向けではないけれど、紫外線吸収剤が大丈夫な人は使ってみても良いと思うよ✨
紫外線吸収剤って刺激になるの?
結論を言うと「なるっちゃなるけど、メリットもある」成分です。
紫外線吸収剤は紫外線吸収剤を別のエネルギーに変えて放出する仕組みの成分。
このエネルギーの変換時にお肌に負担が起こりやすいと言われているんです。
でもこの肌負担って、ある程度妥協できる範囲のもの。
「紫外線吸収剤を恐れて日焼け止めを塗らない」方がよっぽど肌に悪いので、どうしても合わない肌質の人以外は、無理に避けるほどの成分ではありません。
敏感肌の人は用心した方が良いかもってレベルだよ。
まとめ
ぶっちゃけ私、カネボウって成分的にはあんまり好きじゃないんです。
美容成分よりも「使用感」を重視した製品が多くて、「この値段なのに、そんなに目立った美容成分入ってないなぁ~」と感じる製品が多数。
でもカネボウのヴェイルオブデイはその「使用感」を突き詰めた研究姿勢が大きなメリットを生み出しているように感じます。
他製品と同じく、機能面で目立った美容成分は少ないものの「使用感が良くて、今日乾燥させないための日焼け止め美容液」としては価値の高いアイテムです。
全成分と配合目的(予想)
成分名 | 目的 | 評価 |
---|---|---|
水 | ベース | |
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | 紫外線吸収剤 | △ |
ジメチコン | シリコーン(被膜形成) | |
セバシン酸ジイソプロピル | エステル油(エモリエント) | |
ベヘニルアルコール | 高級アルコール(乳化安定・調整) | |
グリセリン | ベース(保湿) | |
フェニルベンズイミダゾールスルホン酸 | 紫外線吸収剤 | |
トリエチルヘキサノイン | エステル油(エモリエント) | |
BG | ベース(保湿) | |
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン | 紫外線吸収剤 | △ |
ステアリン酸ソルビタン | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
TEA | ph調整 | (旧) |
t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン | 紫外線吸収剤 | |
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル | 紫外線吸収剤 | △ |
エチルヘキシルトリアゾン | 紫外線吸収剤 | |
カルボマー | 合成ポリマー(増粘・乳化安定) | |
ヤシ脂肪酸スクロース | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
水酸化Na | ph調整 | |
ステアロイルグルタミン酸Na | アミノ酸系アニオン界面活性剤(乳化) | |
キサンタンガム | 多糖類(増粘) | |
香料 | 香料 | △ |
EDTA-2Na | キレート | |
ヒアルロン酸Na | 保湿 | |
ビルベリー葉エキス | 植物エキス(整肌・製品の抗酸化) | |
アルテア根エキス | 植物エキス(保湿・整肌) | |
チャ葉エキス | 植物エキス(整肌) | |
フェノキシエタノール | 防腐剤 | |
クロルフェネシン | 防腐剤 | (旧) |
赤504 | 着色料 | (旧) |
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