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今回は、@cosmeベストコスメアワード2024下半期洗顔料新人賞1位、VOCEベスコス洗顔部門2位と、発売からわずか半年でベストコスメ33冠を達成した話題の泡洗顔「ドクターケイ ABC-Gピールウォッシュ」を成分面からガッツリ解析していきます。
ビタミンC研究の第一人者である皮膚科専門医・亀山孝一郎先生が開発したドクターズコスメブランドから登場した「ビタミン溢れる角質ケア泡洗顔」。グリコール酸によるピーリング効果と、独自の「カクテルビタミン®」処方をウリにしていますが、成分的にはどうなのか?
洗い流すアイテムだからこそ見極めたいポイントも含めて、正直に解析していきます👌
| ブランド名 | Dr.K(ドクターケイ) |
| 価格 | 4,400円・3,300円 |
| 容量 | 200mL・100mL |
| 発売日 | 2024年7月30日 |
全成分はこちら
水、グリセリン、ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリル、コカミドDEA、ココイルアラニンTEA、ラウロイルアスパラギン酸Na、PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン、イソペンチルジオール、ラウラミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリン酸PEG−80ソルビタン、シアノコバラミン、グリコール酸、グリチルリチン酸2K、グルコシルヘスペリジン、グルタチオン、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、ナイアシンアミド、パントテン酸Ca、ビオチン、リボフラビン酪酸、リンゴ酸、リン酸アスコルビルMg、乳酸、パルミチン酸レチノール、コーン油、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG、セラミドAP、フィトステロールズ、水添レシチン、マンダリンオレンジ果皮エキス、ライム果汁、オレンジ果汁、レモン果汁、グレープフルーツ果実エキス、サンザシエキス、ナツメ果実エキス、リンゴ果実エキス、ニンジン根エキス、ダイズ油、トコフェロール、BG、クエン酸、クエン酸Na、ペンテト酸5Na、フェノキシエタノール、オレンジ果皮油、ベルガモット果実油、ラベンダー油
公式のアピールポイント
- グリコール酸(AHA)が毛穴に詰まった角栓や不要な角質を柔らかくし、アミノ酸由来の洗浄成分がやさしく洗い流す
- レチノール・ナイアシンアミド・ビタミンCなど10種のビタミンを「カクテルビタミン®」処方で配合
- 鉱物油・合成着色料・合成香料・石油系界面活性剤・パラベン・アルコール不使用
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
成分解析
洗顔料なので、まずは洗浄成分から見ていきましょう。
洗浄成分 – アミノ酸系をベースにしたマイルド設計
まず洗顔料として一番大事な洗浄成分から見ていきます。
全成分表の上位に並ぶのは、[ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル](非イオン系の可溶化・洗浄補助成分)、[コカミドDEA](泡立ちと粘度を調整する補助成分)。
そしてこの2成分より少量でアミノ酸系の洗浄成分となる[ココイルアラニンTEA]と[ラウロイルアスパラギン酸Na]。
注目したいのはこの2つのアミノ酸系界面活性剤です。
[ココイルアラニンTEA]
アラニン系のアミノ酸界面活性剤。適度な洗浄力がありつつ、泡質がクリーミーで肌への刺激が少ないのが特徴。弱酸性の処方と相性がよく、ピーリング洗顔のベースとしては理にかなった選択です。
[ラウロイルアスパラギン酸Na]
公式が「アミノ酸由来の洗浄成分」として推しているのがこれ。アスパラギン酸系の界面活性剤で、非常にマイルドな洗浄力。しっとりとした洗い上がりになる成分で、洗顔後のつっぱりを抑えてくれます。
さらに両性界面活性剤の[ラウラミドプロピルベタイン]と[ラウリルヒドロキシスルタイン]が配合されており、泡のもっちり感と安定性をアップ。この2つはベビー用品にも使われるほど低刺激な成分です。
洗浄設計としては、グリコール酸によるピーリング効果がある分、洗浄成分自体はかなりマイルドに抑えているのが分かります。「落としすぎない」バランスは好印象👌
グリコール酸 – 角質ケアの定番成分だが、処方としての独自性は薄い
この商品の名前にもなっている「ピール」の正体が[グリコール酸]。AHA(アルファヒドロキシ酸)の一種で、ケミカルピーリングに最もよく使われる成分です。
グリコール酸はAHAの中でも分子量が最も小さく(76.05)、浸透力が高いのが特徴。角質細胞同士の結合を弱めて古い角質を剥がれやすくし、ターンオーバーを促進する効果があります。
参考:日本人に適すると考えられたグリコール酸を用いたケミカルピーリング(J-STAGE)
グリコール酸は珍しくない?
グリコール酸配合の洗顔料やピーリング石鹸は、市場にかなりの数が存在します。
ただし、全成分表で12番目という配合順位は、化粧品のグリコール酸としてはそこそこしっかり入っている印象。同じく全成分に並ぶ[リンゴ酸]や[乳酸]もAHAの仲間なので、複数のAHAの組み合わせによるマイルドな角質ケア設計と見ることができます。
カクテルビタミン® – ドクターケイの真骨頂だが、洗い流すアイテムの限界も
ここからが、この商品の一番の独自ポイント。ドクターケイが長年のビタミンC研究から生み出した「カクテルビタミン®」処方です。
開発者の亀山孝一郎先生(青山ヒフ科クリニック院長)は、北里大学医学部卒業後、米国国立衛生研究所でメラニン生成の研究を行い、1999年にビタミンCのニキビに対する効果を論文発表した、ビタミンC研究の第一人者。
カクテルビタミン®のコンセプトは「複数のビタミンを最適なバランスで配合し、相乗効果を発揮させる」というもの。この商品に配合されている10種のビタミンを見ていきます👇
ビタミンA:[パルミチン酸レチノール]
レチノールの誘導体で、安定性が高い。ターンオーバー促進、コラーゲン生成のサポートなど、エイジングケアの王道成分。グリコール酸との組み合わせで角質ケア効果を高める狙いがあると考えられます。
ビタミンB2:[リボフラビン酪酸]
皮膚や粘膜の健康維持に関わるビタミン。脂質の代謝に関与し、皮脂バランスを整える効果が期待されます。
ビタミンB3:[ナイアシンアミド]
言わずと知れた万能美容成分。セラミドの合成促進によるバリア機能強化、メラニンの輸送抑制による美白効果、コラーゲン生成促進によるシワ改善など、多方面に効果を持ちます。
また、亀山先生の青山ヒフ科クリニックのコラムによると、ビタミンB3(ナイアシンアミド)は酸化したグルタチオンを還元し、グルタチオンのビタミンC還元作用をさらに強化する役割があるとのこと。
参考:青山ヒフ科クリニック コラム – グルタチオンは毛穴を縮小してニキビを治します
ビタミンB5:[パントテン酸Ca]
パンテノール(プロビタミンB5)の前駆体。肌の修復促進、保湿効果があります。
ビタミンB12:[シアノコバラミン]
この商品の天然ビタミンカラー(赤〜オレンジ色)の正体がこれ。ビタミンB12は赤色の色素を持つ成分で、肌の修復やターンオーバーのサポートに関与します。合成着色料不使用なのにオレンジ色の泡が出るのは、シアノコバラミンの色によるものです。
ビタミンC:[リン酸アスコルビルMg]+[テトラヘキシルデカン酸アスコルビル]
水溶性と油溶性、2種類のビタミンC誘導体を配合しているのがポイント。
[リン酸アスコルビルMg(APM)]は水溶性のビタミンC誘導体で、安定性が高く、抗酸化作用や美白効果が期待できます。
[テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)]は油溶性のビタミンC誘導体。油溶性なので角質層への親和性が高く、持続的にビタミンCを届ける設計。
ビタミンE:[トコフェロール]
抗酸化ビタミンの代表格。ビタミンCとの併用で抗酸化効果が高まることが知られています。ただし配合順位的には製品の酸化防止目的の意味合いも強そう。
ビタミンH:[ビオチン]
皮膚の健康維持に関わるビタミン。肌荒れ防止、ターンオーバーの正常化をサポート。
ビタミンP:[グルコシルヘスペリジン]
みかん由来のポリフェノール成分。血行促進効果があり、くすみケアに貢献。ビタミンCの安定化をサポートする役割も持っています。
カクテルビタミン®の評価
正直に言うと、この処方のコンセプトそのものは素晴らしいです👌
ただし、これは洗い流す洗顔料。
どんなに優秀なビタミン群が入っていても、洗顔で肌に乗っている時間はせいぜい30秒〜1分程度。
化粧水や美容液のように肌の上に留まり続けるアイテムと比べると、ビタミン成分が肌に浸透する量には明らかに限界があります。
カクテルビタミン®の真価を発揮させたいなら、同ブランドの化粧水や美容液など「留まるアイテム」で取り入れる方が理にかなっています。この洗顔料でのビタミン効果は、あくまで「おまけ」程度に考えておくのが現実的です。
[グルタチオン] – 今話題の抗酸化トリペプチド
「白玉点滴」の成分としてSNSでも話題のグルタチオン。グルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸からなるトリペプチドで、強力な抗酸化作用を持ちます。
亀山先生のクリニックコラムでも解説されている通り、グルタチオンの最大の特徴は「酸化したビタミンCを還元して、ビタミンCの抗酸化力を復活させる」という働き。ビタミンCとペアで働くことで、抗酸化効果が格段に高まります。
ただし注意点として、グルタチオンは水溶液中での安定性が非常に悪いという弱点があります。配合されていても、製品中で十分に活性を保てているかは気になるポイント。
また、先ほどのビタミンと同じ話になりますが、洗い流す製品での効果には限界があります。グルタチオンの美容効果を本気で狙うなら、クリニックでの点滴やイオン導入の方が圧倒的に効率的です。
ヒト型セラミド – 5種配合は豪華だが…
[セラミドEOP][セラミドNG][セラミドNP][セラミドAG][セラミドAP]の5種類のヒト型セラミドが配合されています。
ヒト型セラミドは肌のバリア機能を構成する重要な成分で、角質層の細胞間脂質として水分保持に不可欠。5種類も配合しているのは、洗顔料としてはかなり豪華な部類です。
さらに[フィトステロールズ]と[水添レシチン]がセラミドの浸透を助けるリポソーム化の役割を担っていると考えられます。
ただ、ここでもやはり「洗い流す」という壁があります。セラミドが肌の上にどれだけ残留するかという点では、洗顔料よりもクリームや乳液での補給の方が効果的。とはいえ、洗顔後のつっぱり感を軽減してくれる効果は期待できます。
[グリチルリチン酸2K] – 抗炎症の定番
甘草由来の抗炎症成分。ピーリング成分による刺激を緩和する目的で配合されていると考えられます。
グリコール酸との組み合わせとしては理にかなった設計です。
フルーツ系エキス・柑橘果汁群
[マンダリンオレンジ果皮エキス]は公式が「マンダリンクリア」として推している保湿成分。
その他、[ライム果汁][オレンジ果汁][レモン果汁][グレープフルーツ果実エキス]などの柑橘果汁群と、[サンザシエキス][ナツメ果実エキス][リンゴ果実エキス][ニンジン根エキス]などの植物エキスが並びます。
正直なところ、これらは配合順位的にもごく微量で、スキンケア効果というよりは製品のイメージ演出としての意味合いが強い印象。ただし、柑橘系のフルーツ酸がグリコール酸と合わせてマイルドな角質ケアに貢献している可能性はあります。
その他の成分
ベース・保湿成分
- [グリセリン] – 保湿の定番。全成分2番目と高配合で、洗顔後のしっとり感に貢献
- [PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン] – 保湿効果とテクスチャー調整
- [イソペンチルジオール] – 保湿・抗菌効果を持つ多価アルコール
- [BG] – 保湿、防腐補助
pH調整・安定化
- [テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン] – グリコール酸のpH調整に使われるアルカリ剤。グリコール酸との中和でpHをコントロールし、肌への刺激を抑えている
- [クエン酸+クエン酸Na] – pH緩衝剤
- [ペンテト酸5Na] – キレート剤。金属イオンを捕まえて製品の安定性を保つ
防腐
- [フェノキシエタノール] – メインの防腐剤。パラベンフリー処方なので、こちらで防腐しています
香り
- [オレンジ果皮油][ベルガモット果実油][ラベンダー油] – 天然精油による香り付け。合成香料不使用というこだわりポイント。柑橘系ハーブの爽やかな香りですが、精油にアレルギーがある方は注意
メリット・デメリット
メリット
- アミノ酸系洗浄成分ベースのマイルドな洗浄設計で、毎日使えるやさしさ
- グリコール酸+リンゴ酸+乳酸の複合AHAによる穏やかな角質ケア
- ビタミンC研究の第一人者が処方した10種のカクテルビタミン®は、成分のチョイスと組み合わせの質が高い
- ヒト型セラミド5種配合は洗顔料としてはかなり贅沢
- 泡で出てくるポンプ式で泡立て不要、朝の時短洗顔にぴったり
- 鉱物油・合成着色料・合成香料・パラベン・アルコールフリーで敏感肌にも配慮
- グリチルリチン酸2Kがピーリング成分の刺激を緩和
デメリット
- グリコール酸配合の洗顔料は市場に多く、処方としての独自性は高くない
- カクテルビタミン®やセラミドなどの美容成分は、洗い流すアイテムでは効果が限定的
- 200mLで4,400円は泡洗顔としてはやや高め(朝晩使用で約1か月分)
- グリコール酸配合のため、バリア機能が低下した肌には刺激が起こる可能性あり
- 天然精油(ベルガモット・ラベンダー等)配合のため、精油アレルギーの方は注意
- 美容成分の恩恵を最大化したいなら、同ブランドの化粧水や美容液の方がコスパが良い
向いている人・不向きな人
向いている人 ✅
- 毛穴の詰まり・角栓・肌のごわつきが気になる方
- 毎日の洗顔で穏やかにピーリングケアを取り入れたい方
- 泡立て不要の泡洗顔で朝の時短ケアをしたい方
- ドクターズコスメの安心感がほしい方
- くすみが気になり始めた20代後半〜40代の方
- 洗顔後のつっぱりが苦手で、しっとりした洗い上がりを求める方
- すでにドクターケイのラインを使っていて、洗顔もそろえたい方
不向きな人 ❌
- 敏感肌でピーリング成分に不安がある方
- 洗顔料に美容液級のビタミン効果を期待している方(洗い流すアイテムの限界あり)
- コスパ重視で洗顔料にお金をかけたくない方
- 天然精油の香りが苦手な方
- 劇的なピーリング効果を求めている方(クリニックのケミカルピーリングとは別物です)
- 皮膚炎やバリア機能が著しく低下している状態の方
まとめ
ドクターケイ ABC-Gピールウォッシュは、ビタミンC研究の第一人者が開発した「ビタミンたっぷりの角質ケア泡洗顔」。発売半年でベスコス33冠は伊達じゃない人気アイテムです。
成分を解析してみると、洗浄設計はアミノ酸系ベースでかなりマイルド。グリコール酸を含む複数のAHAで穏やかな角質ケアを行い、ヒト型セラミド5種やグリチルリチン酸2Kでしっかりフォローする、バランスの良い処方だと思います。
ただし、正直に言うべきポイントとしては2つ。
1つ目は、グリコール酸配合の洗顔料自体は市場にたくさんあるので、「グリコール酸で角質ケア」というコンセプトだけで見ると独自性は高くないということ。
2つ目は、カクテルビタミン®の処方コンセプトは確かに秀逸なのですが、洗い流す洗顔料では肌に留まる時間が短すぎて、ビタミン成分の恩恵には限界があるということ。ビタミンABCとグルタチオンのシナジー効果を本気で実感したいなら、同ブランドの化粧水「薬用Cクリアホワイトローション」や美容液「Cコントロールリペアセラム」など、肌に留まるアイテムで取り入れる方が賢明です。
とはいえ、ドクターズコスメとしての処方設計の質は確か。「毎日の洗顔でピーリングケアをしつつ、ビタミンのおまけも付いてくる」くらいの期待値で使えば、洗浄力と使用感のバランスが良い優秀な泡洗顔だと思います。ベスコス33冠の人気は、この「使い心地の良さ」が大きいのでしょう✨
よくある質問
- 毎日使っても大丈夫?
-
公式では朝晩の使用を推奨しており、毎日使用OKです。化粧品のグリコール酸は濃度・pHともに低刺激に調整されています。ただし、使い始めは1日1回から様子を見て、刺激を感じなければ朝晩に増やすのがおすすめ。肌がピリピリする場合は使用頻度を下げてください。
- クレンジングの代わりになる?
-
なりません。公式でもクレンジングとの併用が推奨されています。あくまで洗顔料なので、メイクをしている日は別途クレンジングが必要です。同ブランドの「薬用Cクリアクレンジングジェル」との併用がおすすめされています。洗顔料としても洗浄成分はかなり弱いので「洗顔料で落ちる」と書かれている日焼け止めやベースメイクも、落ちないと思った方が良いです。


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