【成分解析】dプログラム エッセンスインクレンジングフォーム

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dプログラムはdefense(肌を守る)とdevelp(肌を育む)をテーマにした、資生堂の敏感肌向けラインです。

エッセンスインクレンジングフォームは、洗いながら肌荒れを防ぐ薬用クレンジングフォーム(洗顔料)。

商品名にクレンジングの文字がありますが、あくまでも洗顔料でメイク落とし効果はありません。

クレンジングが必要なメイクをしている場合は、事前にメイクを落としてから使いましょう。

dプログラム エッセンスイン クレンジングフォームの商品情報と全成分
目次

dプログラム エッセンスインクレンジングフォームの成分解析

有効成分を含む医薬部外品なので、その他の成分を濃度順に記載する義務はありません。

ざっと見た感じでも、序盤に洗浄成分が書かれていないので、成分は濃度順に書かれていない可能性が高いです。

なので今回は、記載順に濃度は考察せすに解析していきます。

抗炎症成分[グリチルリチン酸ジカリウム]を配合

薬用クレンジングフォームなので、有効成分としてグリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。

肌荒れをケアしたり、洗浄成分などによる刺激をやわらげるために配合される成分です。

ただし洗顔料なので、有効成分はある程度洗い流されてしまいます。

きちんと肌荒れケアをしたいのなら、あとから抗炎症成分の入った化粧水などを使うとなお良し。

dプログラムの化粧水にも[グリチルリチン酸ジカリウム]が入っています。

ちなみに同じdプログラムの中でも、クレンジングフォームとクレンジングウォーターにはグリチルリチン酸ジカリウムを配合、クレンジングオイルにはグリチルリチン酸ステアリルが配合されています。

どちらも効果はほぼ同じですが「グリチルリチン酸ジカリウム」は水に溶けやすく、「グリチルリチン酸ステアリル」は油に溶けやすい性質を持つからです。

洗浄成分は石鹸+α

洗浄力のベースになっているのは「石鹸」。

[ミリスチン酸][ステアリン酸][パルミチン酸][水酸化カリウム]で構成されており、石鹸の原料の中で刺激になりやすいラウリン酸は使われていません。

また、dプログラム エッセンスインクレンジングフォームは石けん以外の洗浄成分も配合。

  • イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル
  • 自己乳化型モノステアリン酸グリセリル
  • ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム
  • 2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン

これらの補助の洗浄成分を入れることで「刺激を緩和」「洗浄力を調整」「泡立ちを補助」しています。

また、dプログラムは独自の処方で「摩擦軽減剤型」を採用していて、泡立ちを良くすることで洗顔時の摩擦による負担を防ぎます。

酵素、クレイなどの刺激や乾燥の原因になりやすい成分が入っていないのも敏感肌向けなポイントです。

保湿成分をまとめてチェック

  • 濃グリセリン・・・一般的な保湿成分。しっとり&低刺激。
  • エリスリトール、キシリット・・・べたつきにくい使用感を持つ保湿成分。
  • ソルビット液、ポリエチレングリコール1500・・・保湿&増粘して泡立ちを補助。
  • サラシミツロウ・・・水分の蒸発を防ぐ、しっとり感を出す。

保湿成分は6種類で、特に目立ったものはないシンプルな構成。

豪華な美容成分が入っているわけではありませんが、洗顔料にいろいろ入っていても、ほぼ洗い流されてしまうので、シンプルなのは好印象です。

増粘効果のある保湿成分を入れることで、泡立ちを補助しています。

あとはコンディショニング成分の[ポリ塩化ジメチルジメチレンピロリジニウム液]は、すべすべ感のある仕上がりを作ります。

陽イオン界面活性剤の一種ですが、比較的刺激になりにくい成分です。

あとはオレンジ油は香り付け目的の精油です。合成香料よりも良い香りになりますが、精油が合わない人は注意してください。

敏感肌への配慮を徹底

dプログラムシリーズは、敏感肌への配慮を徹底して、製品を開発しています。

エタノール(アルコール)や香料は不使用。洗顔料には着色料も入っていません。

また、雑菌が混入しないよう、厳しい衛生管理のもと特別なブースで製造する「クリーン製法」を採用することで、パラベンフリーで最フェノキシエタノールなどの防腐剤も使わずに作れるように工夫されています。

さらに発売前に、敏感肌の人によるパッチテストやアレルギーテストも行われています。

資生堂の中では中価格帯のブランドですが、敏感肌のための配慮を考えると、とても良いブランドだと思います。

しっかり洗えて、潤いを残す優秀な洗顔料

ミノンやキュレルなどの敏感肌向けブランドの洗顔料は「アミノ酸系の洗浄成分」をベースに作られています。

石けんベースよりも乾燥・刺激の原因になりにくいのですが、洗浄力が弱いため、落とすべき皮脂や角質が落ちきらずにニキビや毛穴が目立つ原因になることも

ありす

ありす

混合肌の私は、朝晩アミノ酸系で洗顔すると、毛穴が詰まったり、ニキビが出てきます。

一方でただ「石けん」をベースにした洗顔料だと、お肌の水分や油分を奪いすぎて、乾燥や刺激の原因になることも。

dプログラム エッセンスインクレンジングフォームは石けんをベースにしつつも、洗浄力や刺激を和らげる処方にしているので、「しっかり洗える」「潤いを残す」ことを両立しているんです。

ただし、石けんベースなので、乾燥肌がひどい人には向かない可能性あり。

あと、コンディショニング成分や精油が刺激になるって可能性もありますね。

100%敏感肌に向けた成分ではありませんが、美容効果や使用感とのバランスを考えると、優秀な洗顔料だと思います。

成分解析のまとめ

  • 石けんベースに補助的な洗浄成分を入れてバランスを取っている
  • 保湿成分は最低限なものを配合
  • 洗浄力と肌へのバランスが取れた洗顔料

全成分の詳細

グリチルリチン酸ジカリウム整肌
濃グリセリン保湿
エリスリトール保湿・清涼感
キシリット保湿
精製水ベース
ミリスチン酸洗浄or調整
ソルビット液保湿
ポリエチレングリコール1500保湿
水酸化カリウム洗浄
ステアリン酸洗浄
パルミチン酸洗浄
2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン洗浄・気泡補助
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル乳化・洗浄
自己乳化型モノステアリン酸グリセリル乳化
サラシミツロウエモリエント
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム洗浄
ポリ塩化ジメチルジメチレンピロリジニウム液コンディショニングor調整
オレンジ油精油
グリチルリチン酸ジカリウム整肌肌の炎症を鎮める効果があり、肌荒れケア・ニキビケア・美白系のコスメによく配合されます。
有効成分として配合できる成分で、ある程度の濃度があれば、けっこうすぐに効果が現れます。
抗炎症成分が複数配合されていたり、他の抗炎症系コスメと重ね塗りしたり、長期的に使いすぎると、刺激になったり、肌本来の機能が弱まる可能性もあるので注意。
濃グリセリン保湿化粧品によく使われる低刺激な保湿成分です。
一般的なグリセリンは85%前後の濃度ですが、濃グリセリンは95%以上の濃度。
グリセリンよりもさらに保湿力が高く、重いテクスチャをしています。
エリスリトール保湿・清涼感ラカントなどの甘味料としてもお馴染みの糖アルコール。
浸透性が高く、べたつきにくい使用感を持つ保湿成分です。
濃度によっては清涼感を与える役割もあります。
キシリット保湿保湿成分です。肌を保湿しながらも、使用時のべたつきを抑える効果があります。
精製水ベースほぼすべての化粧品に成分を溶かし込むために配合されています。
水自体に特別な効果はありませんが、刺激やアレルギーなどのリスクもありません。
ミリスチン酸洗浄or調整高級脂肪酸の一種で、水酸化Naや水酸化Kと混ぜることで石けん(陰イオン界面活性剤)になります。
石けんに使われる高級脂肪酸の中で、泡の持続性に優れているという特徴があります。
乳化の補助のために配合されることもあります。
ソルビット液保湿化粧品でよく使われる一般的な保湿成分です。
粘度が高いので、増粘剤としての役割も果たします。
ポリエチレングリコール1500保湿ポリエチレングリコールと呼ばれる化粧品でよく使われる定番の保湿成分です。
増粘や乳化の補助効果もあります。
旧表示指定成分のひとつで、実際の刺激やそれほど毒性は高くはありませんが、高濃度で配合されているものは少し不安があります。
水酸化カリウム洗浄強いアルカリの性質を持ち、高級脂肪酸や油脂と混ざることでカリ石けん素地(陰イオン界面活性剤)になります。
水酸化Naで作った石けん素地に比べて、水に溶けやすいので、主に液体タイプの化粧品に使われます。
単独では強い刺激のある成分ですが、化粧品では中和されているため刺激はほぼありません。
製品の増粘やph調整のために配合されることもあります。
ステアリン酸洗浄高級脂肪酸の一種で、水酸化Naや水酸化Kと混ぜることで石けん(陰イオン界面活性剤)になります。
石けんに使われる高級脂肪酸の中では気泡力が弱め。刺激が少し強めです。
テクスチャ調整や乳化の補助のために配合されることもあります。
パルミチン酸洗浄高級脂肪酸の一種で、水酸化Naや水酸化Kと混ぜることで石けん(陰イオン界面活性剤)になります。
石けんに使われる高級脂肪酸の中では気泡力が弱め。
乳化の補助のために配合されることもあります。
2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン洗浄・気泡補助両性イオン(アンホ)界面活性剤・洗浄成分です。
イソダリン系で、洗浄力は弱く、主に気泡の補助目的で配合されます。
刺激緩和作用や、髪や肌にうるおいや柔軟性を与える効果もあり。
ベビーソープや敏感肌向けシャンプーはもちろん、スキンケア用品の乳化剤としても使われます。
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル乳化・洗浄非イオン(ノニオン)界面活性剤です。界面活性剤ですが刺激はほぼありません。
製品を乳化します。
クレンジングの成分を洗い流す成分として配合されることもあります。
自己乳化型モノステアリン酸グリセリル乳化非イオン(ノニオン)界面活性剤・乳化剤です。グリセリンエステル系で、非常に多くの化粧品に使われています。
乳化・分散作用が高く、酸化されにくい構造を持ちます。
自己乳化型は少量の石けん成分を含みますが、刺激は気にするほどありません。
サラシミツロウエモリエント肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。
テクスチャの調整やマスカラの被膜形成、髪のスタイリングなどの目的でも配合されます。
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム洗浄タウリン系のアニオン(陰イオン)界面活性剤です。
アミノ酸に近い性質を持ちますが、アミノ酸よりは少し洗浄力や泡立ちが上。
その分アミノ酸よりは少し刺激になる可能性はありますが、基本的にはお肌に優しい洗浄成分です。
ポリ塩化ジメチルジメチレンピロリジニウム液コンディショニングor調整第四級アンモニウム塩型のカチオン(陽イオン)界面活性剤・帯電防止剤です。
シャンプーやトリートメントに配合すると、手触りが良くなります。
洗顔やボディーソープに配合すると、すべすべ感を演出します。
泡質を改善させる効果もあります。
カチオン界面活性剤なので多少の懸念されますが、無理に避けるレベルではありません。
オレンジ油精油天然香料(精油)です。オレンジ採れるオイル。
フラボノイド、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEなどが含まれています。
保湿、コラーゲンの生成促進、血行促進、抗菌などの効果があります。
光毒性が指摘されていますが、化粧品に配合される程度の量であれば特に影響はないでしょう。
dプログラム エッセンスインクレンジングフォームの特徴
  • 肌負担が気になる肌のための薬用美容洗浄シリーズ
  • クッション泡でやさしく落とし肌荒れまで防ぐ薬用クレンジングフォーム
  • クリーミーでたっぷりのクッション泡がやさしく肌を包みこみ、うるおいを守りながら汚れを取り去ります

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この記事を書いた人

ありすのアバター ありす コスメコンシェルジュエージェンシー

美容、メイク、おしゃれ等にはまっている20代の3児のママ。
コスメレビュー、コスメ成分解析、コスメサブスク、ファッションレンタルなどの情報を発信しています。

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