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今回は紫外線吸収剤フリー&ウォーターベースの優しい処方の日焼け止め・アトピタ保湿UVクリーム29の成分解析です。
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- 一部のコスメは、ブログ(可愛くなりたい)にて、レビューを掲載しています。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
私自身、娘が小さい頃に日常用として愛用していた日焼け止め。
優しさ重視で選ぶなら、おすすめ度の高いアイテムだよ♥
アトピタ保湿UVクリーム29の成分解析
まずはベース成分の部分から解説していきます。
「ウォーターベース」処方
「ウォータープルーフ」ではなく「ウォーターベース」の日焼け止めです。
ざっくり解説すると
- ウォータープルーフ→油が水を包み込んでいる→水で落ちにくい
- ウォーターベース→水が油を包み込んでいる→水で落ちやすい
つまり「汗や水には弱いけれど、簡単に洗い流せる日焼け止め」ということです。
ウォータープルーフの日焼け止めは落ちにくさは良いんですが「石けんで落とせる」と書いてあるタイプでも、お肌に優しいアミノ酸系や両性イオン系のベビーソープなら、残ってしまう可能性が高いんです。
あくまでも「石けん」ベースのベビーソープを使う必要があります。
一方でアトピタ 保湿UVクリームはウォーターベースなので、優しいベビーソープでもお肌に残りにくいです。
その分デメリットとしては、水分で流れやすいので、汗をたくさんかくシーンや、水遊びのときには不向きですね。
ース成分
ベースとなっている成分は水とシクロペンタシロキサン。
塗ったら揮発しやすく、成分を残してさらっと仕上げてくれる良い成分です。
乳化はお肌に優しい非イオン系の界面活性剤がメイン。こちらも肌に優しい配合ですね。
界面活性剤の量がけっこう多いですが、クリームを作るには界面活性剤はたくさん必要なので仕方ないんですよね💦おそらく種類を多く入れることで、ひとつあたりの濃度を減らしているんだと思います。
ベビー用のブランドなので、
紫外線吸収剤フリー
UVカットは吸収剤を使わず、散乱剤のみでカットしています。
やや白浮きのリスクもありますが、赤ちゃんのお肌への優しさを考慮すると吸収剤は使ってないほうが印象は良いですね。
ベビー用の日焼け止めとしては、紫外線カット力は並レベル。
抱っこやベビーカーでの移動がメインであまり汗をかかない月齢の小さい赤ちゃんや、ちょっとしたお散歩程度なら、そこそこ日差しがある日でも大丈夫かなと思います。
散乱剤が多いときしみ、乾燥が気になることもありますが、使ってみた感じ、SPF値がそこまで高くないのと保湿成分が入っているからか、特に気になることはありませんでした。
保湿成分をチェック
保湿成分で特に良さそうなのは「ラノリン脂肪酸コレステリル」というエステル油・動物性のロウです。
お腹の中の赤ちゃんを守る「胎脂」に近い性質を持つ油で、デリケートな赤ちゃんのお肌を乾燥から優しく守ります。
この製品のウリの成分だし、それなりに効果がある量が入っているんじゃないかと予想。
ヨモギエキスは抗炎症作用があると言われる成分で、日焼けによるお肌の炎症を抑える可能性もある成分ですが、濃度が不明なので効果があるのかは微妙です。
まとめ
- ウォーターベースなので汗や水でけっこう落ちやすい
- SPF値はそこそこあるので、水や汗で流れないシーンなら多少日差しを浴びても良さそう
- 保湿成分もしっかり入っている
全成分と配合目的(予想)
成分名 | 目的 | 評価 |
---|---|---|
水 | ベース | |
シクロペンタシロキサン | シリコーン(被膜形成) | |
BG | ベース(保湿) | |
酸化チタン | 顔料(着色or紫外線散乱剤) | |
ジメチコン | シリコーン(被膜形成) | |
ステアリン酸ソルビタン | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
イソステアリン酸PEG-60グリセリル | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
酸化亜鉛 | 顔料(着色or紫外線散乱剤) | |
ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン | 乳化 | |
ラノリン脂肪酸コレステリル | ロウ(エモリエント) | |
ヨモギ葉エキス | 植物エキス(整肌) | |
ベヘニルアルコール | 高級アルコール(乳化安定・調整) | |
PCAジメチコン | 被膜形成・保湿 | |
含水シリカ | 顔料(着色 or コーティング or 皮脂吸着) | |
ハイドロゲンジメチコン | シリコーン(皮膜形成) | |
フェノキシエタノール | 防腐剤 | |
PEG-10ジメチコン | シリコーン系界面活性剤 | |
キサンタンガム | 多糖類(増粘) | |
(アクリル酸ヒドロキシエチル/ アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー | 合成ポリマー(乳化安定) | |
水酸化Al | コーティング | |
ヤシ脂肪酸スクロース | 非イオン界面活性剤(乳化) | |
スクワラン | 炭化水素油(エモリエント) | |
トコフェロール | 整肌・製品の抗酸化 | |
ポリソルベート60 | 非イオン界面活性剤(乳化) |
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