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今日のテーマはクリームクレンジング。
「メイクが落ちない」「ヌルヌルする」と不人気なアイテムですが、実は正しい使い方をすれば「肌への負担を抑えてメイクをきちんと落とせる優秀なアイテム」なんです。
その理由は【転相(てんそう)】という、特殊な技術が使われているから。
そして特殊すぎるが故、不遇な扱いを受けているんですよね・・・💦
この記事では転相クリームクレンジングの仕組みと正しい使い方&探し方、そしておすすめのクリームクレンジングを紹介していきます。
転相クリームクレンジングとは
まず、イラスト付きで転相クリームクレンジングの仕組みを紹介していきます。
転相クリームクレンジングは容器の中では【水の中に油が分散しているO/W型】の状態になっています。
水が外側にあるので、ちゅるんとしたクリーム状のテクスチャです。
けれど、クレンジングクリームの場合は【ギリギリのバランスのO/W型】です。
肌の上に乗せて、皮脂やメイクの油分と混ざったり、水分が少し飛ぶことで、油分の量が多くなります。
すると油のバランスが強くなり【油の中に水が分散しているW/O型】に変化するのです。
油が外側にあるので、とろんとしたオイル状のテクスチャです。
油でメイクが浮くので、オイルやバームタイプと同じぐらいのクレンジング効果を持っています。
この状態でメイクを浮かせていき、しっかりメイクが浮いたら次の工程に進みます。
洗い流すときは、まず少量の水を加えます。
すると水のバランスが強くなり【水の中に油が分散しているO/W型】の状態に戻るんです。
水が外側にあるので、水で馴染む状態です。
ここで洗い流すことでメイクとクリームが落ちます。
この【O/W⇒W/O⇒O/W】の変化それぞれが「転相」です。
転相クリームクレンジングのメリット
オイルやバームに近いレベルでメイク落ちが良いのに、肌負担が少ないことです。
転相を利用して洗い流すので、製品に配合する界面活性剤の量を減らすことができ、肌の乾燥を防げます。
また、洗い流すときは水ベースなので、W洗顔をしなくてもベタつきにくく、残った油分による肌トラブルが起きにくいのもメリットです。
転相クリームクレンジングのデメリット
大きなデメリットは1点だけで、使い方が難しく手間がかかることですね。
詳しくは次から解説しますが、クリームクレンジングはただ塗って流すだけではメイクは落ちません。
正しい使い方を覚えなきゃいけないし、覚えても他のタイプのクレンジングより時間がかかります。
あとは、近いレベルだし製品にもよるけれど、オイルやバームに比べると少しだけクレンジング力は低くなっています。
転相クリームクレンジングの正しい使い方
転相クリームクレンジングは正しい使い方をしないと「メイクが落ちない」「ベタベタが残る」アイテムです。
これから紹介する正しい使い方は絶対に守ってください。
公式の使い方には、ここまで詳しく書かれていませんが、転相クリームクレンジングはこれが正しい使い方です。
少しでも水分があると、【O/W⇒W/O】への転相が上手くいかず、油が外側にならないので、メイクが落ちません。
転相クリームクレンジングの使用時は水分NG。
基本的には洗面所でやるのがベストです。
どうしてもお風呂場で使いたい場合は、脱衣所でクリームを手や器に取ってお風呂場に入り、シャワーをつけずにクレンジングをスタートしましょう。
これでも湯気の影響で上手く行かない場合もあるので注意しましょう。
私は湯船の蓋閉めて、入る少し前から換気扇を回して使ってます。
肌にクリームを乗せ、くるくる馴染ませていくと、クリームがオイルのような質感に変化します。
変化したら、他タイプのクレンジングと同様にメイクを馴染ませて、浮かせていきましょう。
メイクが馴染み切ったら、まずは少量の水を含ませて、転相させます。
水の量はほんの少しだけ。
いきなり大量の水が入ると【W/O⇒O/W】の転送が上手くいかず、水が外側にならないので、ベタベタと肌に残ります。
水をかけるのではなく、手を軽く濡らして馴染ませるぐらいがベストです。
少量の水で転相させると、柔らかいミルク状に変化します。
変化したら、パシャパシャと洗顔するように洗い流せばOKです。
W洗顔は、使うアイテムの説明に書いていれば必要。
不要タイプなら残った油分が気にならなければ、使わなくても良いです。
これが、正しいクリームクレンジングの使い方。
知らずに「メイクが落ちない」「ベタベタする」とクリームクレンジング全般を馬鹿にしてるのは恥ずかしいです☠
中には本当に微妙な製品もありますが、高評価の製品でこういった悪評を書いてる人は使い方が間違ってるだけの可能性大。
基本的にクリームクレンジングは「メイク落ちが良く、ベタつきが残りにくいアイテム」です。
正しく使ってもメイクが落ちない?
「製品自体がダメ」というケースを除き、このやり方でもメイクが落ちないなら可能性はこれ。
メイクの密着度が高くて、クリームタイプでは落とせない
アイメイクやリップだけ落ちないなら、ポイントリムーバーで対応。
ベースメイクが落ちないなら、クリームクレンジングの種類を変えるか、オイルやバームタイプを使いましょう。
転相クリームクレンジングはどんな人におすすめ?
- 時間をかけて、丁寧にクレンジングできる
- 手間をかけてでも、クレンジングによる乾燥を防ぎたい
この2つに当てはまる人には、クリームクレンジングがおすすめです👍
転相クリームクレンジングの見分け方
製品名にクリームと書いていても、転相が起こらないクレンジングも存在します。
正しくは「油分の多いミルク」「ジェルっぽいミルク」「ミルクっぽいジェル」みたいなタイプですね。
転相クリームクレンジングを簡単に見分ける方法これ。
製品の説明や使い方を見る
- 指先の感触が軽くなりはじめたら
- 軽い感触に変わります
など「馴染ませると感触が軽くなるよ!」といった意味の文章が書かれていたら、転相タイプの可能性が高いです。
製品によっては説明に「転相」と書かれているタイプもありますね。
おすすめ転相クリームクレンジング
まず大前提を挙げると「転相クリームクレンジング」って結構珍しいアイテムです。
- 正しい使い方をわかってない人から、悪評を書かれる
- 他のタイプよりも、作るのが少し難しい
といった理由から、あまり積極的に開発されないんですよね・・・💦
お手頃価格で、簡単に手に入るものだと、おすすめはこの4つです。
オルビス オフクリーム
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100g ¥2530
ポーラと同じグループのオルビスが開発したクレンジングクリームです。
「コク」「とろけ感」「厚み」の3点に着目した、メルティクリーム製法でここちよさを追求しています。
肌の潤いに重要な細胞間脂質にはなじまず、メイク汚れだけになじむ「セレクトクレンジング成分*」配合。*肌本来のうるおいを守る洗浄成分
さらにヒアルロン酸Naが肌の潤いを抱え込みながら、セラミドネットワーク成分*が肌に似た構造の潤いネットを作り上げます。*肌表面にうるおいを抱え込む膜をつくる保湿成分
少し予算があって、使用感や仕上がりの良さにこだわって探している人におすすめのアイテムです。
スキンケアがもらえる
カネボウ エンリッチド オフ クリーム クレンジング
130g ¥3,850
乳化技術が得意分野のカネボウが開発したクレンジングクリームです。
リキッド状油剤に加え、ペースト状油剤を配合することで、オイル化したあとも包み込むような厚みをキープしつつ、さらに洗い流し時にうるおいヴェールを残します。
「胎脂」に着想を得て開発した成分や、疑似セラミドも配合しています。
こちらも少し予算があって、使用感や仕上がりの良さにこだわって探している人におすすめのアイテムです。
ちふれ ウォッシャブルコールドクリーム クレンジング
300g ¥825
ちふれが開発した大容量&プチプラ価格のクレンジングクリームです。
目立った美容成分はありませんが、処方が難しい転相クリームを超低価格で実現。
とにかく低予算で探している人におすすめのアイテムです。
ミノン アミノモイスト モイストミルキィ クレンジング
100g ¥1,650
第一三共ヘルスケアの敏感肌向けブランド・ミノンが開発したクレンジングクリームです。
製品名にクリームと書かれていませんが、中身は転相クリームタイプになっています。
全成分が水からスタートしていて、他の転相クリームよりもオイリー感は少し控えめ。
プチプラながらもメイクを落とすだけでなく、疑似セラミドやアミノ酸などの保湿成分が入っています。
価格を抑えつつも、美容成分にもこだわりたい人におすすめのアイテムです。
まとめ
以上が、転相クリームクレンジングの説明と、おすすめのアイテムです。
ちなみに、今回はお手頃価格&簡単に手に入るものだけ挙げていますが、エステ専売品にも転相クリームクレンジングは多いです。
販売時にエステティシャンから正しい使い方を説明できるし、丁寧にスキンケアするユーザーが多いからでしょうね。
クレンジングクリームは「手間はかかるけど、肌への負担が少ない優秀なクレンジングアイテム」。
じっくりスキンケアができる時は、ぜひ使ってみてください🙌
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