ファンケルのエイジングケアライン・エンリッチの化粧液(しっとりタイプ)を成分解析してみました。
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水、グリセリン、DPG、BG、メチルグルセス-10、ジグリセリン、ペンチレングリコール、加水分解コラーゲン、メマツヨイグサ種子エキス、マンニトール、スフィンゴ脂質、グルコース、トレハロース、グリコーゲン、スイートピー花エキス、マルチトール、スクワラン、イソマルト、ベタイン、水添レシチン、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、イソステアリン酸フィトステリル、トコフェロール、エチルヘキシルグリセリン、キサンタンガム、カルボキシメチルデキストランNa、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーK
エンリッチ 化粧液 II しっとりの成分解析
エンリッチ 化粧液 II しっとりの成分解析です。
全成分数は27種類と、ややシンプルめな構成です。
商品名が「化粧液」となっていますが、役割的には洗顔最初に使う「化粧水」と同じです。
増粘剤などでとろみをつけて、とろんとしたテクスチャになっているので、「化粧液」と名付けられているのだと思います。
ファンケル公式によると、乳液との併用が推奨されていますが、被膜を作るような成分が入っているので、肌質によってはこれ1本でもそれなりに保湿できるような気がします。
グリセリンベースのしっとり化粧液
全成分の2番目に来ているのが[グリセリン]。低刺激&高保湿な良い保湿成分です。
3番目が[DPG]。ベースに使われる保湿成分の中では、少しだけ刺激があると言われている成分です。
[グリセリン]の方が高濃度だし、あまり影響はないと思いますが、少しマイナスポイントですね。
4番目は[BG]。低刺激&さっぱり系の保湿成分ですね。
5番目の[メチルグルセス-10]は水溶性合成ポリマーで、被膜を形成する成分です。水分の蒸発を防いだり、外部刺激からお肌を守る効果があります。
美容成分を解説
成分をざっと見た感じ、市販の化粧品でよく使われている成分がほとんどでした。
良く言えば「シンプルで低刺激」、悪く言えば「面白みがない」って感じですね。
目立った成分といえば、[スイートピー花エキス]ぐらいかな。
薬機法の都合上、公式ページからはリンクされていませんが、光老化に対する実験のデータが出ています。https://www.fancl.jp/laboratory/report/19.html
植物エキスなのでどの程度効果があるかは微妙だけど、ファンケルの独自成分なので、多少は期待できるかも。
加水分解コラーゲンはお肌のハリ弾力のために配合された成分ですが、加水分解したところで分子が大きいので、コラーゲンが必要な場所(真皮)までは届きません。あくまでも角質層内でお肌の潤いを助けて、ハリ弾力のある肌に導くって感じですね。
セラミド系の成分も入っていますが、疑似セラミドなのであまり作用は強くないと思います。
あとは糖類をはじめとした保湿成分や、少しの油分が入っています。
基本的には「お肌で水分をキープし、ハリ弾力をキープすること」を再重視した、保湿コスメです。
さっぱりタイプとの違いは?
II しっとり | I さっぱり |
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水、グリセリン、DPG、BG、メチルグルセス-10、ジグリセリン、ペンチレングリコール、加水分解コラーゲン、メマツヨイグサ種子エキス、マンニトール、スフィンゴ脂質、グルコース、トレハロース、グリコーゲン、スイートピー花エキス、マルチトール、スクワラン、イソマルト、ベタイン、水添レシチン、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、イソステアリン酸フィトステリル、トコフェロール、エチルヘキシルグリセリン、キサンタンガム、カルボキシメチルデキストランNa、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーK | 水、DPG、BG、グリセリン、メチルグルセス-10、ペンチレングリコール、加水分解コラーゲン、メマツヨイグサ種子エキス、マンニトール、スフィンゴ脂質、グルコース、トレハロース、グリコーゲン、スイートピー花エキス、スクワラン、エチルヘキシルグリセリン、ローズマリー葉エキス、キサンタンガム、水添レシチン、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ポリクオタニウム-51、イソステアリン酸フィトステリル、アルカリゲネス産生多体、トコフェロール、カルボマー |
まず大きな違いはベース成分。
使われている種類は同じですが、順番(配合濃度)が異なります。
しっとりは[グリセリン]がベースなので、しっとり&低刺激です。
さらに4種類の一般的な保湿成分がプラスされているのと、最後の2つは増粘剤で、とろみのあるテクスチャを作っています。
さっぱりは[DPG]がベースなので、さっぱりしますが、グリセリンベースよりは刺激があるかも。
[リピジュア(ポリクオタニウム-51)]や[アルカシーラン(アルカリゲネス産生多体)]で、ベタつかせずに保湿力を上げている感じがします。
ローズマリー葉エキスは植物エキス。抗菌・収れん作用があるのでオイリー肌には嬉しい成分ですが、人によっては刺激があるかもしれません。
敏感肌適正と保湿力で選ぶなら、しっとりが優秀。
でも、さっぱりにもリピジュアやアルカシーランなどの良い美容成分が入っています。
エタノールフリーで抗菌・収れん作用もそこまで強くなさそうなので、さっぱり系の化粧水の中では低刺激で使えそうな部類です。
どちらかと言うと「しっとり」の方が良いとは思いますが、スキンケアによるベタつきが苦手な人や、オイリー肌の人は「さっぱり」タイプを選ぶのもありだと思います。
成分解析のまとめ
- とろみのある、高保湿タイプの化粧水
- ファンケル独自の植物エキスが入っている
- お肌の水分を蓄える力を整えて、ハリ弾力をサポートするコスメ
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楽天が運営する、コスメのサブスクリプションBOX「RAXY」。
3月はファンケルコラボです✨中身の予告はありませんが、写真に載っているのでエンリッチ 化粧液 II しっとりが入ると思われます。
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水 | ベース | ほぼすべての化粧品に成分を溶かし込むために配合されています。 水自体に特別な効果はありませんが、刺激やアレルギーなどのリスクもありません。 |
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グリセリン | ベース(保湿) | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 ベース成分の中でも特に低刺激で保湿力が高いのが特徴。 高濃度で配合されているものは、ニキビ肌との相性は悪いです。 |
DPG | ベース(保湿) | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 さっぱり系の使用感で、低コストで配合できるのが特徴です。 眼睛刺激やわずかな皮膚刺激の可能性があり、無理に避けるほどではありませんが、濃度が高いものは注意しましょう。 |
BG | ベース(保湿) | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 低刺激で、グリセリンに比べて保湿力は劣りますがさっぱりした使用感です。 1%以下(成分表示の後方に表示)の場合は、成分を溶かし込むためなどの目的で配合されており、影響はほぼありません。 |
メチルグルセス-10 | 保湿 | 水溶性合成ポリマーの一種です。 天然保湿因子に近い性質を持ち、お肌を柔らかく整えたり、保護膜を作って保湿します。-10は-20に比べて皮膜感が弱く、少ししっとりした使用感です。 化粧品の成分を浸透しやすくさせるためにも配合されます。 |
ジグリセリン | 保湿 | 2個のグリセリンを結合して作られる成分です。 低刺激でグリセリンに近い性質を持ちますが、テクスチャはグリセリンより少しさらっとしています。 |
ペンチレングリコール | 保湿 | 化粧品のベースとしてよく使われる保湿成分です。 さっぱりした使用感で、抗菌効果もあります。 高濃度で配合されている場合は、肌に刺激になる可能性の高いので、肌の弱い方は避けたほうが無難です。 1%以下の濃度なら特に気にしなくても大丈夫でしょう。 |
加水分解コラーゲン | 保湿 | 水溶性コラーゲンを加水分解して小さくして浸透力を高めた成分です。 肌の土台で水分を蓄える保湿の役目を持っています。 |
メマツヨイグサ種子エキス | 抗酸化 | γリノレン酸やポリフェノールなどの成分を多く含みます。 昔から外傷や皮膚炎の治療薬として使われてきた成分です。 抗酸化作用以外にも、抗炎症作用、抗老化作用、メラニン生成の防止などの効果があると言われています。 |
マンニトール | 保湿 | ビタミンやアミノ酸を豊富に含む保湿成分です。 安定性が高く、製品を安定化させる役割もあります。 |
スフィンゴ脂質 | 保湿 | セラミドを主成分にする、角質細胞間脂質です。 お肌のバリア機能をサポートし、潤いを守り、整えます。 |
グルコース | 保湿 | 糖系の保湿成分です。 水分の蒸発を防いだり、角質を和らげます。 メイクアップ商品では、粉末を結合させる目的でも配合されます。 |
トレハロース | 保湿 | 天然由来の保湿成分で海草やきのこに含まれており、干し椎茸が水に戻る性質はトレハロースのおかげです。 粉末状のメイクアップ製品に混ぜると、しっとり感を出し、崩れにくくなります。 |
グリコーゲン | 保湿 | 肌に存在する多糖類の一種です。 お肌の保水力をサポートします。 |
スイートピー花エキス | 植物エキス | マメ科のスイトピーから採れる植物エキスです。 ファンケルの研究で、高い抗酸化作用・紫外線によるDNAのダメージ(光老化)を防ぐ効果があることが発見されました。 https://www.fancl.jp/laboratory/report/19.html |
マルチトール | 保湿 | グリセリンに近い働きをする、一般的な保湿成分です。 湿度による変化を受けにくい、安定した性質を持ちます。 |
スクワラン | エモリエント | 肌の保湿や柔軟作用を持っています。人間の皮脂中に5%含まれており、お肌に馴染みやすい成分。 こってり感はありますが、べたつきにくいので感触改良のためにも配合されます。 100%のオイルをそのままスキンケアに使うことも可能です。 分類としては炭化水素油ですが、石油ではなく動植物由来の成分です。 安定性が高く、酸化や熱による劣化が少ないのも特徴。医薬品の軟膏などにも使用されています。 クレンジングに配合されている場合は、メイクを浮かせるためのオイル。メイクと落とす力は、そこそこ高めです。 脱脂力があるので乾燥の原因になる可能性があります。 |
イソマルト | 保湿 | 糖アルコールの一種。 保湿だけではなくUVや熱によるダメージから髪や肌を守る役割も。 パッチテストでは肌荒れ、炎症、紅斑の緩和効果も確認されました。 |
ベタイン | 保湿 | 糖蜜から得られるアミノ酸誘導体で、化粧品でよく使われる一般的な保湿成分です。 帯電防止効果もありますが、刺激のリスクはほぼありません。 |
水添レシチン | 乳化 | 両性イオン(アンホ)界面活性剤です。 化粧品の水と油を混ぜ合わせる乳化の目的で配合されますが、保湿力もあります。 |
ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル) | 保湿 | 疑似セラミドとも呼ばれ、人間の肌に存在する細胞間脂質・セラミドと似た性質を持ちます。 セラミドと全く同じ効果があるとは言い切れませんが、近い作用を持ち、低コストで配合出来るのがメリットです。 角質の柔軟化、水分の蒸発を防ぐ作用があります。製品の安定化やべたつき防止効果もあります。 |
イソステアリン酸フィトステリル | 保湿 | 膜を作って水分の蒸発を防いだり、外部刺激から守る植物性エステルです。 人間の皮脂に近い性質を持つので肌なじみがよく、肌や髪に浸透しやすいです。 クレンジングに配合されている場合は、メイクを浮かせるためのオイル。メイクと落とす力は、油脂より高めです。 炭化水素油ほどではありませんが、脱脂力があるので乾燥の原因になる可能性があります。 |
トコフェロール | 酸化防止剤 | 製品の酸化を防ぎます。 ビタミンEなので、肌への抗酸化作用も期待できます。 防腐剤の一種ですが、刺激はほとんどありません。 |
エチルヘキシルグリセリン | 保湿 | グリセリンに近い性質を持つ保湿成分です。 消臭・抗菌の作用もあるので防腐剤のような役割も持ちます。 高濃度だと刺激になるリスクもありますが、化粧品に普通に配合されている分には特に問題ありません。 |
キサンタンガム | 増粘 | 化粧品の粘度を上げて、とろみをつける役割で配合されます。 |
カルボキシメチルデキストランNa | 増粘・乳化安定 | 製品を増粘し、乳化を安定する役割があります。 |
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーK | 被膜形成 | 肌や髪に皮膜を作り、水分の蒸発を防いだり、表面をキレイに見せたり、外部刺激から守ります。 |
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