こんにちは。Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨
フランス生まれの敏感肌ケアといえば、ラ ロッシュ ポゼとアベンヌ。ドラッグストアでも皮膚科の近くの薬局でも名前を見かける2大ブランドですが、「結局どっちが自分に合うんだろう?」とレジ前で迷ってしまう方は多いと思います。
先に結論だけお伝えすると、この2つはどちらもフランスの温泉水がブランドの核なのに、着目しているミネラルと処方の考え方が違います。ラ ロッシュ ポゼはセレンを含む湧水、アベンヌはシリカ(ケイ酸塩)とカルシウム・マグネシウムのバランスに特徴のある温泉水。ここが分かると、選び方がぐっとラクになります✨
この記事では、①ブランドと温泉水の違い、②悩み別ラインの対応と処方の考え方、③ミスト化粧水の比べ方、④肌悩み・暮らし方に合わせた選び分け、の4つを整理しました。今回は実際に使った感想ではなく、両ブランドの公式情報と成分表示をたどってまとめています😊
ラ ロッシュ ポゼとアベンヌ、そもそも何が違う?

どちらも「フランス発・皮膚科学ベース・敏感肌向け」という同じ棚に並ぶブランドなので、パッと見だと違いが分かりづらいですよね。まずは出発点から見ていきます。
ブランドの成り立ち|どちらも「医薬」の会社が母体
ラ ロッシュ ポゼは1975年にフランスで生まれ、現在はロレアルグループのダーマコスメブランドとして世界60か国以上で展開しています。ブランド名はそのまま、フランス中西部の「ラ ロッシュ ポゼ村」という土地の名前です。
いっぽうのアベンヌは、南仏ラングドック地方のアベンヌ村に湧く温泉水と、フランスの医薬品メーカー・ピエール ファーブル社の出会いから生まれました。村にあるテルマリズムセンター(温泉療養施設)でのケア実績が、そのままスキンケアの開発にもつながっているブランドです。
つまり2つとも「化粧品会社が敏感肌向けラインを作った」のではなく、土地に湧く水と、それを研究してきた医薬系の会社が出発点という点はよく似ています。日本では、アベンヌは資生堂グループが国内展開を担っているので、ドラッグストアでも見つけやすい存在ですね👌
核になる温泉水の違い|セレンのラ ロッシュ ポゼ、シリカのアベンヌ

ここがこの記事のいちばんの本題です。同じ「温泉水」でも、両ブランドが説明している中身はけっこう違います。
ラ ロッシュ ポゼの温泉水(ターマルウォーター)は、特別な地層を1700年かけてゆっくりにじみ出た湧水。特徴はセレン(セレニウム)を豊富に含むことで、公式では「肌をやわらげ、角質層のバリア機能をサポートする」整肌成分*¹として説明されています。セレンを多く含む温泉水はめずらしく、ここがブランドの技術的な旗印になっています。
アベンヌの温泉水は、降った雨や海水が200〜300年かけて地層を通り、さらに約50年かけて湧き出るという長い時間をかけた水。こちらはカルシウムとマグネシウムが2:1というミネラルバランスと、シリカ(ケイ酸塩)が豊富なことが特徴で、肌の上に薄い保護膜*¹を作ってなめらかに整え、ほてった感じをやわらげる、という説明がされています。
ざっくり言うと、ラ ロッシュ ポゼは「肌そのもののバリアを支える」方向、アベンヌは「肌の上に薄いベールをかけて守る」方向の説明のしかたをしている、という違いです。どちらが優れているという話ではなく、着目点が違うのが面白いところ🤔
詳しい説明は各社の公式ページにあります(アベンヌ公式:ブランドについて / アベンヌ公式:アベンヌ ウオーター)。
悩み別のライン対応表|「ニキビはこっち」で分けられない理由
この2ブランドの比較でよく見かけるのが「乾燥ならラ ロッシュ ポゼ、ニキビならアベンヌ」といった割り振り方。でも実際にラインを並べてみると、同じ悩み向けのラインを両方が持っているので、そこでは分けられないんです。
| 肌悩み | ラ ロッシュ ポゼ | アベンヌ |
|---|---|---|
| 乾燥・敏感肌の基本保湿 | トレリアン | スキンバランス |
| 皮脂・ニキビが気になる肌 | エファクラ | クリナンス |
| 肌あれ・ゆらぎのCICAケア | シカプラスト | シカルファットプラス |
| ミスト状化粧水 | ターマルウォーター | アベンヌ ウオーター |
| 成分をしぼった設計 | トレリアン ウルトラ セラム | スキンバランス TCクリーム |
きれいに1対1で対応していますよね。だから比べるべきは「どっちのブランドが何担当か」ではなく、同じ悩みに対して、どんな成分でアプローチしているかのほうです。ここから1つずつ見ていきます。
乾燥・敏感肌の基本保湿|有効成分で攻めるか、成分を削って守るか

ラ ロッシュ ポゼの基本保湿ラインが「トレリアン」。中でも代表格のトレリアン 薬用モイスチャーローションは、有効成分にニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)を配合した医薬部外品*³で、保湿成分のグリセリンとラ ロッシュ ポゼ ターマルウォーターを合わせた処方。「日本人の敏感肌を考えて開発」された国内向け設計というのも特徴です。
ナイアシンアミドは、いろいろな役割で使われる汎用性の高い成分。敏感肌向けの低刺激設計をしながら、有効成分もきちんと入れてくるというのがラ ロッシュ ポゼらしいところだなと思います✨
対するアベンヌの基本ラインが「スキンバランス」。こちらは有効成分で機能を足すというより、成分の数を必要な分まで削る方向の作り方です。無菌室で製造し、雑菌が入りにくい独自の密封容器を使うことで、防腐剤フリーの処方を最後まで保つ、という設計になっています。
同じ「敏感肌の基本保湿」でも、片方は有効成分をきちんと乗せる方向、もう片方は入れるものを減らす方向。ここが2ブランドのいちばん分かりやすい性格の違いだと思います👌
皮脂・ニキビが気になる肌|角質にアプローチするか、皮脂の出方にアプローチするか

ラ ロッシュ ポゼの「エファクラ」は、ニキビができやすい肌向けのライン。洗顔料のエファクラ フォーミング クレンザーには角質柔軟成分のサリチル酸が入っていて、皮脂汚れや古い角質を落として毛穴のつまりにアプローチする作りです。角質ケア美容液のエファクラ ピールケア セラムには、サリチル酸・フィチン酸・乳酸を組み合わせた独自のトリアシッドコンプレックスが配合されています。
アベンヌの「クリナンス」は、アベンヌの皮膚科学研究所が独自に開発したコメドクラスタン™という成分が軸。マリアアザミ(オオアザミ果実エキス)由来の皮脂抑制成分で、余分な皮脂を抑えて肌を清潔に保つことでニキビのもとを防ぐ、という考え方です。乳液のクリナンス マティファイング エマルジョンには、これにマティファイングパウダーが合わさってマットな仕上がりになります。
整理すると、エファクラは「詰まった角質を落とす」、クリナンスは「出てくる皮脂を抑える」という入り口の違い。ゴワつきや毛穴のザラつきが気になるならエファクラ、日中のテカリやメイク崩れが悩みならクリナンス、と考えると選びやすいです😊
肌あれ・ゆらぎのCICAケア|植物由来か、温泉水由来か

いま両ブランドでいちばん指名買いされているのが、このCICA系のクリームだと思います。名前が似ているので混同されがちですが、中身の考え方はしっかり違います。
ラ ロッシュ ポゼのシカプラスト リペアクリーム B5+は、CICAの代表格であるツボクサ葉エキス(マデカッソシドなど)に、パンテノールB5、独自の整肌成分トリバイオーマ、ビサボロールを組み合わせたバームタイプ。植物由来のCICA成分と、肌の常在菌バランスに着目した独自成分をかけ合わせているのが特徴で、こっくりした感触のわりに伸びがよく、赤ちゃんから大人まで使える設計になっています。
アベンヌのシカルファットプラスは、名前にCICAが入っていてもツボクサ由来ではなく、アベンヌ温泉水から見つかった微生物由来のアクアフィルスドロミエ培養液を軸にした独自CICA成分。ここにヒアルロン酸Naやナイアシンアミド、酸化亜鉛が組み合わされていて、温泉水そのものの研究から生まれた成分でCICAを名乗っているのが面白いところです。無香料・ノンコメドジェニック処方で、こちらも小さな子どもから使えます。
なお、日本ではこのシカルファットプラスに「リペアクリーム」と「リペアミルク」の2種類があります。リペアクリームはツルハグループ・ウエルシアグループ限定の展開なので、近くの店に置いていない場合はミルクのほうを見かけるかもしれません🤔
成分をしぼる設計は、じつは両ブランド共通
「極度に敏感な肌向け=成分数を絞ったアイテム」は、片方だけの特徴として語られることがありますが、考え方はまったく同じで、両ブランドともちゃんと持っています。
ラ ロッシュ ポゼのトレリアン ウルトラ セラムは、成分を15に絞った無香料・アルコールフリーの美容液。アベンヌのスキンバランス TCクリームは16成分で、防腐剤フリー・無菌室製造・独自の密封容器という組み合わせのクリームです。
違うのは中身の思想ではなく、その設計をどのアイテムに落とし込んでいるかのほう。ラ ロッシュ ポゼは美容液で、アベンヌはクリームで実現しているので、いまのスキンケアのどこに足したいかで選ぶのが自然だと思います。
なお、以前アベンヌにあった「トレランス エクストレーム」や13成分の「スキンバランスクリーム EX SS(R) n」は、日本では現行のスキンバランス TCクリームに引き継がれています。ネットの比較記事には旧名のまま載っていることがあるので、買うときは商品名を見比べてみてくださいね。
ミスト化粧水はどっちがいい?|ターマルウォーター vs アベンヌ ウオーター

このテーマで検索する方がいちばん気になっているのが、たぶんここ。どちらも中身は温泉水そのもので、噴射剤に窒素を使ったスプレータイプという構造まで似ています。
中身が「そのブランドの温泉水100%」ということは、選ぶときの判断材料はさっき見た温泉水の性格の違いと、気兼ねなく使える価格かどうかの2つに絞られます。
ラ ロッシュ ポゼのターマルウォーターは150gと300gの2サイズで、参考価格は150gが2,860円、300gが4,070円*²。アベンヌ ウオーターは50g・150g・300gの3サイズで、公式の参考価格は50gが770円、150gが1,650円、300gが2,420円*²です。
300gどうしで1gあたりを出すと、ターマルウォーターが約13.6円、アベンヌ ウオーターが約8.1円。毎日たっぷりシューッと使いたいならアベンヌのほうが続けやすい価格設計です。50gのミニサイズがあるのも、持ち歩きたい人にはうれしいところ✨
逆に、日焼けあとのほてった感じや、ゆらいでいるときのバリアの立て直しを意識したいならラ ロッシュ ポゼ。用途で選ぶというより「自分がどっちの温泉水の説明にしっくりくるか」で選んでいい部分だと思います😊
代表アイテムの価格・容量まとめ
| 商品 | ブランド | 容量 | 参考価格(税込)*² |
|---|---|---|---|
| トレリアン 薬用モイスチャーローション | ラ ロッシュ ポゼ | 200mL | 5,000円前後(実売) |
| シカプラスト リペアクリーム B5+ | ラ ロッシュ ポゼ | 40mL | 3,190円 |
| トレリアン ウルトラ セラム | ラ ロッシュ ポゼ | 30mL | 5,280円 |
| ターマルウォーター | ラ ロッシュ ポゼ | 150g/300g | 2,860円/4,070円 |
| アベンヌ ウオーター | アベンヌ | 50g/150g/300g | 770円/1,650円/2,420円 |
| シカルファットプラス リペアクリーム | アベンヌ | 40g/101g | 1,980円/3,520円 |
| クリナンス マティファイング エマルジョン | アベンヌ | 40mL | 2,860円 |
| スキンバランス TCクリーム | アベンヌ | 40mL | 店頭・公式で要確認 |
こうして並べると、アベンヌのほうが全体的に手に取りやすい価格帯なのが分かります。ラ ロッシュ ポゼは化粧水・美容液が5,000円台になるので、デパコスほどではないけれどプチプラでもない中価格帯。逆に言うと、シカプラスト リペアクリーム B5+の3,190円は、あの処方と量を考えるとかなり良心的だなと思います👌
口コミからみえてくる使用感の傾向
ラ ロッシュ ポゼの口コミ傾向
基礎スキンケア、とくに保湿クリームまわりは「刺激を感じにくい」「もっちりする」という声が多く、リピート率が高い印象です。一方で、日焼け止めや化粧下地の一部アイテムには紫外線吸収剤や変性アルコールが入っているものもあり、敏感肌向けブランドだから全部が同じ処方、というわけではない点は知っておくと選びやすいです。
また、サリチル酸が入ったエファクラ系は角質ケアの性格が強いので、続けているうちに乾燥やムズムズを感じたという声も一部あります。合う・合わないが出やすいのはこのラインなので、心配なときは少量から試すのが安心かなと思います🤔
アベンヌの口コミ傾向
無香料でシンプルという点は、ほぼ共通して評価されています。ミストは家族で共用している、赤ちゃんのケアにも使っている、という使い方の声が多いのも特徴的。
気になる点として挙がりやすいのは質感で、クリーム系はこっくりしていて白っぽく残る、伸びがもう少しほしい、という感想が見られます。とくに朝のメイク前に使うと重く感じる人もいるようなので、夜だけクリーム、朝は軽いものという使い分けにすると付き合いやすそうです。
良かったところ・気になるところで整理すると
順位をつける話ではないので、それぞれの「ここがいい」「ここは人を選ぶ」を並べてみます。
ラ ロッシュ ポゼ
いいところ:低刺激設計でありながら有効成分や独自成分をしっかり乗せてくる/日本人の肌向けに国内開発されたアイテムがある/シカプラスト リペアクリーム B5+のコスパが良い/皮膚科まわりで名前をよく聞く安心感
人を選ぶところ:化粧水・美容液は5,000円台で気軽な価格ではない/ラインによって処方の性格が違うので、ブランド名だけで選ぶと想定と違うことがある/ミストは容量あたりの単価が高め
アベンヌ
いいところ:成分を絞る・防腐剤フリー・無菌室製造といった「引き算」の設計が徹底している/ミストが1gあたりで安く、たっぷり使える/生後3ヶ月から使えるアイテムがあり家族で共用しやすい/ドラッグストアで手に取りやすい
人を選ぶところ:クリーム系は感触が重めで、軽い使い心地が好きな人には物足りない・もしくは重すぎると感じることがある/シカルファットプラス リペアクリームは取扱店が限られる/派手な機能性を求める人には物足りなく感じるかもしれない
結局どっちを選ぶ?|肌悩み・暮らし方別の選び方

ここまでを踏まえて、選び分けの目安をまとめます。
ラ ロッシュ ポゼが合いそうな人
- 敏感肌向けでも、有効成分や独自成分がしっかり入ったものを選びたい
- 毛穴のザラつき・ゴワつきに角質ケアからアプローチしたい
- こっくりしたバームタイプのクリームが好き
- アイテム数を増やさず、化粧水1本にいろいろ担ってほしい
アベンヌが合いそうな人
- とにかく余計なものが入っていないシンプルな処方が安心
- ミストを毎日たっぷり、体にも使いたい
- 日中のテカリ・メイク崩れが最大の悩み
- 子どもや家族と同じものを使いたい
- まずは3,000円以下から試して様子を見たい
ちなみに、この2つは併用してもぶつかりません。ミストはアベンヌで気兼ねなく、肌あれが出たときのクリームはラ ロッシュ ポゼ、というように得意なところを組み合わせている方も多いです。どちらかに絞らなきゃ、と気負わなくて大丈夫だと思います✨
まとめ
ラ ロッシュ ポゼとアベンヌの違い、ここだけ押さえればOK
- どちらもフランス発・医薬系企業が母体で、温泉水がブランドの核
- ラ ロッシュ ポゼ=セレンを含む湧水で、肌そのもののバリアを支える方向
- アベンヌ=シリカとCa:Mg=2:1のミネラルバランスで、肌の上に薄い保護膜を作る方向
- 悩み別ラインは1対1で対応しているので「ニキビはこっち」では分けられない
- 処方の性格は、ラ ロッシュ ポゼが「足す」、アベンヌが「引く」
- ミストはアベンヌのほうが1gあたり安く、続けやすい
- 成分数を絞った設計は両ブランドとも持っていて、考え方は同じ
どちらも長く愛されてきたブランドなので、「選び間違えた」ということにはなりにくいと思います。今日の肌の状態と、続けられる価格。この2つで選んでみてくださいね😊
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*¹ 「バリア機能をサポート」「保護膜」といった説明は、各社が示している角質層でのはたらき・整肌についての内容で、効果を保証するものではありません。感じ方には個人差があります。
*² 価格・容量は2026年9月時点で確認した参考小売価格および実売価格です。販売店やリニューアルによって変わることがあります。
*³ 医薬部外品の有効成分は、承認された効能の範囲でのはたらきを示すものです。
※ 本記事の使用感に関する記述は、公表されている口コミの傾向をまとめたもので、個人の感想を含みます。

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