こんにちは。化粧品検定1級の美容ブロガーのありすです✨
突然ですがあなたは「肌が白くなる化粧品が存在する」と思いますか?
ありす
この答え、単純に「はい」「いいえ」と答えるのが難しいんですよね。
コスメの成分オタクの私としては「塗るだけで、白い素肌にすぐになれるコスメ」は存在しないけど「なんらかの白くなる効果が発揮できるコスメ」は存在すると思います。
この記事では「化粧品で肌が白くなるのか」「白くなる化粧品はなにか」といった、美白に関する知識をまとめてみました。
法律上は化粧品でシミが消えたり肌が白くなってはいけない(ことになっている)
日本には「薬機法」という法律があります。
化粧品、薬用化粧品などの品質・有効性および安全性を確保することを目的とした法律です。
- 化粧品の広告で「美白」「シミが消える」という効果を謳ってはいけない
- 肌がすぐに白くなる・シミが消える強い成分を配合してはいけない
などの取り決めがあります。
有効成分を配合した美白化粧品に限っては「シミ・そばかすを防ぐ」という美白効果を掲示が許可されています。
つまり、薬用コスメであれば「美白」などの言葉は使えるものの、メーカーが「肌が白くなる」「シミが消える」と書いて化粧品・薬用化粧品を売るのはダメなんです。
厳密にいうと、雑誌やBAさんが言うのもNGなんですが、そのあたりは黙認されていますね💦
理論上は、少しずつ白くなっていく可能性はある
ここまではあくまでも『広告上』の話です。
理論上は、ビタミンC誘導体などの作用の強い成分を塗り続けていると、シミが薄くなったり、肌が白くなっていく可能性はあります。
ただし、塗って数日で効果がでるようなものではなく、何ヶ月も使い続けて少しずつ効果が出てくるかな?程度です。
1年以上塗り続けたとしても効果がでない場合もあります。
基本的に化粧品(薬用も含む)は、【予防するもの】なので、【出来てしまったものを治す効果】はあまり期待しないほうが良いです。
美白化粧品って意味はないの?
「白くならないなら、意味ないじゃん!」って思うかもしれませんが、美白化粧品を使うのと使わないのでは、数年後の肌の状態は変わってくる可能性が高いです。
美白化粧品は「白くする」「シミを消す」効果があまり期待できなくても、「メラニンの生成を防いで、新たなシミやそばかすを予防する」という効果は期待できるアイテムです。
毎日使ってちゃんとケアしていれば「いまの年齢の状態をなるべくキープする」ことは可能なんです✨
また日焼け止めを塗りつつ、美白化粧品でケアし続けることで、肌のターンオーバーが行われて日焼けや炎症が元の状態に戻り、徐々に白くなっていく(本来の色に戻る)ことは十分にあります。
ハイドロキノンってどうなの?
美白と聞いてまず思い浮かぶのは「ハイドロキノン」ですが、日本ではハイドロキノンは美白有効成分として承認されていません。
つまり、他の美白有効成分が入っていなければ、ハイドロキノンが入っていても【美白化粧品】として販売することは出来ないんです。
でも、ハイドロキノンは美白効果としてはトップクラスに優秀です。
ただし、高濃度だとかなり刺激のある成分。肌が丈夫な人でも、1回使っただけで肌荒れしてしまうこともよくあります。
刺激が原因で、さらにシミを濃くしてしまうリスクもある成分です。
理想的な使い方は、皮膚科や美容クリニックに行き、医師の指示の元で使うこと。(ただし医療機関に行くなら、レーザー治療した方が早いし確実です)
日本では化粧品では2%、医薬品では5%の濃度制限があります。
個人で使う場合は、濃度がすごく低いものか、シミにピンポイントで使う程度にして、異常を感じたらすぐに使用を中止しましょう。
ハイドロキノン系コスメのレビューはこちら
美白化粧品に投資するよりまずは日焼け止め
美容オタクの間ではもう常識ですが、美白化粧品をあれこれ使う前に、まずは日焼け止めを絶対に塗りましょう。
化粧水や乳液と並べておいて、朝の洗顔後のスキンケアの仕上げに塗ると、ノーメイクの日や、寝坊した日でも忘れません。
ありす
高い美白化粧品を使うよりも、ドラッグストアで500円で売っている日焼け止めを塗る方が、白い肌をキープする、新たなシミやそばかすを予防するには圧倒的に効果が高いです。
安くて微妙な成分のプチプラ日焼け止めを使ったとしても
日焼け止めを塗ることによる肌への負担・刺激 < 紫外線による肌ダメージ
になるのは確実なので、絶対塗りましょう。
まぁ理想を言うと、お顔に使うものは少し予算をかけて、美容成分が入っていたり、紫外線吸収剤フリーのものを選んだほうがベストです。
時短したい場合は、紫外線カット効果がしっかりあるBBクリームでもOKです。
ただし、市販の化粧品はほとんど肌荒れするレベルの敏感肌の方は、皮膚科等で聞いてから使いましょう。
肌がすぐ白くなる化粧品も存在する
ここまでは「素肌がすぐに白くなる化粧品はない」というお話をしてきましたが、実は少しのカラクリで「一度使ったら肌が白くなる化粧品」というのは存在するんです。
ありす
ひとつめは、肌のくすみが取れて白くなるタイプの化粧品です。
ピーリングやゴマージュ、クレイや酵素の入った洗顔料がこのタイプ。
肌の表面にある古い角質や、毛穴の汚れを落とすことで、肌を白く見せる仕組みです。
元の肌の色より白くなることはありませんが、表面にある汚れ・くすみが落ちて、透明感のある美しい肌に近づきます。
ただし、使用頻度や肌質によっては刺激になることもあるので注意。
特にピーリングやゴマージュは、普通肌の人でも、週2回ぐらいの使用がおすすめです。
また、角質が薄くなった肌はいつもより紫外線ダメージを受けやすいので、使用後に外に出る時は、しっかり日焼け止めを塗りましょう。
くすみ取りにおすすめの洗顔・ピーリング
ありす
ふたつめは、酸化チタンによるメイクアップ効果で白くなるタイプの化粧品です。
「使ったら1回で白くなる!」「肌が白くなるクリーム」と言われるコスメはだいたいこのパターンです。
クリームだったり、パックだったり、洗顔だったり種類はさまざま。
少し前に話題になったウユクリームもこのタイプです。
酸化チタンは日焼け止めやファンデーションなどによく配合されている成分。
原料は白い粉末状で、誰でも購入できます。
ここまで言えばもうお察しの方も多いでしょう。
ありす
1回塗っただけで肌が白くなる化粧品は、白い粉(酸化チタン)によるメイクアップ効果で、肌を白く見せています。
もちろん塗っているだけなので、クレンジングや洗顔をすれば元に戻ります。
素肌が白くなるようなスキンケア効果は期待できないんです。
この効果で嬉しいのは、すぐに効果が出て、肌本来が持つ色よりもさらに白くなれる可能性があり、シミやくすみも隠せること。
配合量や製法にもよりますが、紫外線カット効果も期待できます。
まぁ結局は、ファンデーションや化粧下地などのメイクアップ化粧品と同じなんですけどね。
酸化チタン自体は特に刺激はなく、塗ったから肌に悪いということはありません。夜寝る前に使ってもそんなに問題ないレベルです。
【肌に優しい紫外線吸収剤フリータイプ】の日焼け止めで、紫外線カット成分としても使われています。
どうしても気になる方は、朝だけ使うのが良いかも。
また、場合によっては酸化チタン以外の顔料が使われているものもあります。
「ニベアの青缶で肌が白くなる」というのも、ジステアリン酸Al、ステアリン酸Mgなどの顔料による効果です。
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