あなたはクローゼットに、何着のお洋服を持っていますか?ほとんどの方の回答は「わからない」になるでしょう。
服の所持数・平均枚数は150着以上
実際に数えてみると、お洋服が好き・おしゃれが好きな人の多くは、平均でも150着以上のお洋服を持っているんです。
でもほとんどの人の場合、定期的に着ているお洋服は半数以下。
全然着ていないお洋服でクローゼットをパンパンにして、お洋服が選びにくい状況を作っています。
この記事では、服の適正量の決め方、100着以下のクローゼットですっきりオシャレになる方法を伝授します。
服の適正量は100着まで
「1人の人間が管理できるお洋服の限界量は100着」と言われています。
最近は断捨離・ミニマリストブームで「服は30着以内に!」なんて話も聞くけど、この記事では「おしゃれが好き」「服が好き」という前提で、管理できる限界の100着を推奨していきます。
もちろん100着は最大値なので、もっと少ない量で着まわせる人、保管スペースがない人は、枚数を減らせばOK!
いろいろ試して、自分に合った適正量を見つけましょう。
大切なのは適正量を守ること
大切なのは「一度決めた、自分の適正量を変えないこと」「100着以上は持たないこと」です。
100着と決めたなら90~100着程度。
50着と決めたなら45~50着程度。
決めた量を上回らず、大きく下回らないようにするのが管理のコツです。
量さえ守ればクローゼットが溢れたり、逆に着るものがなくて困ることはありません。
また、保管スペースに余裕があっても、100着以上は管理が難しい処分しましょう。
目的別・服の適正量の目安
約10着 | 超ミニマリスト、シンプルライフ向け。着る服があれば何でもよくて、こまめに洗濯できる人。少なすぎて逆に管理が大変かも。 |
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約30着 | ある程度着回しやすく、極力少ない枚数を持ちたい人向け。 |
約50着 | いろんなおしゃれを楽しみたい時の最低枚数。管理しやすい枚数。 |
約80着 | いろんなおしゃれを楽しみたい時のおすすめ枚数。管理しやすい枚数。 |
約100着 | 管理しやすい限界で、なるべく多くの服を持ちたい人。 |
※男女両方対応です。下着(ショーツ、ブラジャー、靴下、タイツ等)や、フォーマルウェアは含みません。
100着の内訳の目安
100着を揃えるときの内訳の目安です。
私は『コート』『アウター』『トップス』『インナー』『ボトムス』『ワンピース』の6ジャンルにお洋服を分類し、それぞれの適正量を決めています。
ジャンルごとの目安として私の数字を書いておきますが、好きなお洋服の系統、生活スタイル、お住いの場所の気温などによって、割合は変えてもOKです
コート
目安量:5着
主に冬用のコートです。
春秋用の薄手のコート・ジャケットはアウターとして分類しています。
目立つアイテムなので、たくさん種類を持ちたくなりますが、いちばんかさ張るので危険なアイテム。
多く持っても着ないコートが出てくるし、収納スペースを圧迫しやすいので、いち早く適正量を決めて減らしましょう。
なるべく減らしたい人でも、普段使いカジュアル用ときれいめのお出かけ用の最低2着持っておくと便利ですね。
着ない季節はしまっておくか、保管サービスのある宅配クリーニングを利用します。
アウター
目安量:10着
カーディガン、ジャケット、ブルゾンなどを好きなお洋服の系統に合わせて。
いろんな形・厚みを揃えると便利です。
夏でも夜や冷房対策に着るので、衣替えはしません。
トップス
目安量:35着
Tシャツ、シャツ、ブラウス、ニットなど。
なるべく長いシーズン着られそうな服を揃えるのが楽。
冬の厚手ニットは、着まわしにくく、かさばるので、なるべく枚数を少なめに。
アウターを利用した重ね着で暖かいコーディネートを作りましょう。
夏用のトップスはインナーとして年中着回せます。
インナー
目安量:10着
タンクトップ、キャミソール、防寒インナー(ヒートテック)など。
露出の多い服の下着見え防止や、冬の寒さ対策に使います。
タンクトップ&キャミソールはオールシーズン使用。
長袖のアンダーウェアは、毎日着るなら、2~3着を着倒して春に捨てるのがおすすめです。
スカート
目安量:30着
パンツ、スカートなど。割合はお好みで。
偏る場合も各1~2着は持っておくと、どんな場面でも安心です。
いろんな形を持つより、自分の定番アイテム(私の場合は膝下丈フレアスカート)を決めるとコーディネートが楽になります。
夏向け・冬向けっぽい素材よりも、オールシーズン使えそうなものがおすすめです。
ワンピース
目安量:10着
ワンピース、オールインワンなど、全身で着られる服。
ワンピースが好きなら、トップス・ボトムスをあまり持たず、毎日ワンピースを着回してもOKです。
枚数にカウントしないアイテム
私の場合、上半身のインナー以外の下着(ショーツ、ブラジャー、靴下、タイツ等)や小物類は100着にカウントしていません。
あと、パジャマ、スーツ、フォーマルドレス、パーティードレス、喪服、水着、浴衣などはカウント外としています。
パジャマ、パーティードレス、水着は2着、それ以外は各1着だけ持ち、もし新しいものを買うなら前にあったものは処分する予定です。違うものを着たいときは、ファッションレンタルを使ったりします。
まぁこれは、あくまでも私の場合なので、自分にあった方法を使えばいいと思います。
私の場合、普段スーツを着ない仕事をしているのでスーツは1着しか持っていませんが、仕事で日常的にスーツを着ている人は100着のカウント内に入れたほうが良いかな。
通勤用・プライベート用の割合は?
理想は、オフィスでもプライベートでも着まわせるお洋服を持つことです!
同じトップスでも、ジャケットを羽織ればオフィス用、ブルゾンを羽織ればプライベート用に見えます🎶
オフィス専用服はたくさん持っていても、忙しい朝のコーディネートに迷いが出るだけなので、最低限に!
プライベートに着られる服を多めに持って、組み合わせてオシャレを楽しむのがオススメです♪
服の枚数を減らすカンタンな方法
【あなたが好きで、着ている服】を残していけば、100着に減らすことは意外と簡単です。
まずは、このグラフを見ながら、手持ちのお洋服を分類します。
分類したら厳選開始!
今回はわかりやすいように「100着」で説明していますが、できれば「ジャンルごと」に整理するほうがオススメです。
Aは基本残す
Aは【好き】で【よく着る】服。
ボロボロでなければ全残しです。
ここで100着を超える人は少ないと思います。
Dは即処分
Dは【嫌い】で【あまり着ない】服。
嫌いで着ていないなら即処分!
Bは理由を考える
Bは【嫌い】で【よく着る】服。
次に「B」は「なぜ嫌いなのに着るのか」考えてみます。ほとんどの場合、理由はこの2つです。
- たくさん着て、早く傷んで捨ててしまいたいから。
- コーディネートするのに便利だから。
「1」は嫌いと感じている服を着ていても良いことはありません。まだ着られる状態でも処分対象へ。
逆に「2」は絶対捨ててはいけません。「A」や「C」に含まれる「好きな服」をコーディネートするために大切な役割を持っているからです。
「2」を残して100着を超える場合は、優先順位をつけて処分していきましょう。
Cは総量の調整役
Cは【好き】で【あまり着ない】服。
誰もが判断に悩む部分ですね。
「好き」な服を選んで残すのは大変なので、今回は「服の総量」で考えます。
ここまでで100着(目標数)を明らかに下回っているなら、Cは全残しでOK!
しばらく置いてみて、着なかったら処分 or 新しい服の代わりの処分で良いでしょう。
逆に100着(目標数)に近い数なら、基本全捨て。
「100着(目標数)ギリギリになってもこれだけはどうしても残したいし、これからちゃんと着る!」というアイテムだけ残します。
Cを厳選して100着(目標数)を超えそうなら、優先順位で考えます。
お洋服すべて(またはアイテム別)に置いて、残したい順にざっくりランキング付けします。
例えば
「ボトムスを30着残したい、A+Bの2で現在20着。Cは20着ある」
場合なら、Cの残したいランキング上位半分を残しましょう。
100着のクローゼットを成功させるコツ
半分は年中稼働させる
100着のクローゼットの話でよく聞くのは「季節ごとに25着を持ちましょう」というお話。
私はこの意見には反対です。
ひとつの季節しか着れないお洋服なんて少ないし、25着で着まわすのは意外と大変!!
クローゼットの半分はほぼ年中着まわせそうな服で揃えます。
50着のオールシーズン着られる服に、季節もののお洋服を合わせれば、コーディネートの幅は大きく広がります。
薄手の長袖シャツなどは、真夏の2か月ほどは着られませんが、1年のうちほとんどは着られるので「オールシーズン着られる服」です。
カーディガンやジャケットは夏でも夜や冷房よけに使えますし、半袖のお洋服は冬でもインナーとして着まわします。
冬用のニットやコート、夏用の涼しいお洋服だけは、季節もののお洋服として2~3割持ちます。
ちなみに「春だけ」「秋だけ」しか着られないデザインのお洋服は、持ちません。
春秋のお洋服は、コーディネートや小物次第でオールシーズンの服で対応可能。
春は3月~4月、秋は9月後半~11月前半ぐらいの、各2か月ほどしか着られません。
どうしても着たいときは、ファッションレンタルで借りるか、プチプラ品を買って、2か月着倒して捨てます。
柄、目立つ色、色の多い服は3割以内
「花柄、チェック、ボーダーなど柄の入ったお洋服」「目立つ色のお洋服」「色の多いお洋服」は、すべて合計して3割以内に抑えましょう。
【目立つ色のお洋服】は人によりますが、手持ちの服の中で浮く色です。はっきりした色、赤・オレンジ、ブルーなどは目立つ色になりやすいですね。
【色の多いお洋服】とは、1つのお洋服の中に複数の色が入っているものです。柄と同じく、目立ちます。
「柄もの、目立つ色、色の多い服」は主役になって、可愛く着こなせますが難易度は高め。
コーディネート内に2着以上取り入れるには、かなりのセンスが必要です。
「柄もの、目立つ色、色の多い服」が多いとコーディネートの選択肢が狭くなるので、着まわしやすいシンプルなお洋服を中心に集めていきましょう。
関連記事
覚えられないなら記録する
100着のクローゼットのアイテムは、お布団の中やショッピング先でも何を持っているのか思い出せる状態にしましょう。
買い物の失敗が減ったり、どこでもコーディネートを考えられるようになります。
頭で覚えられないと感じたら、スマホで写真を撮ってフォルダ分けするか、クローゼット管理アプリ(myクローゼット、XZクローゼットなど)がオススメです。
買う前に捨てるアイテムを決める
「1着買ったら1着捨る服を選ぼう」
なんて考えは失敗します!!
100着のクローゼットを守るためには「お洋服をレジに持っていく前に、この服の代わりに処分する服を同じジャンルから決める」んです。
クローゼット管理アプリを入れておけば、外出先でも選びやすいですね。
捨てる服が選べずに枚数が増えていくことが防げますし、今ある服で足りているのに無駄に買い物をすることがなくなります。
ファッション小物・アクセサリーを上手く使う
この記事では、オールシーズン着られる服を推奨していますが、季節感のないコーディネートになる可能性が上がります。
そこで活躍するのは『ファッション小物・アクセサリー』。
春ならパステルカラー、夏ならクリア感のある素材、秋ならチェック柄や地味色、冬ならファーやニット。
小物なら10~20点ほど集めたところでかさばりません。
季節感のある小物やアクセサリーを数点持てば、オールシーズン着られる服でも季節感のある着こなしが可能です!
お洋服以外の適正量は?
かばん
冠婚葬祭や旅行用などを除いて、多くて6個程度。
それ以上合っても使わないカバンが多いでしょう。
『通勤用・1個』『大きめ・1個』『普通サイズ・2個』『小さめ・2個』ほどあれば足りますね。
飽きがきやすい人はブランドバッグのレンタルサービスもおすすめです。
靴
多くて10足。
靴はブーツやサンダルなどの季節ものが多くなるので、オールシーズン対応にこだわらなくてもOK!
秋冬2~3足、春夏2~3足、オールシーズン4~6足ほどで考えましょう。
スニーカー、シンプルな革やエナメルのパンプスは、オールシーズン使えて便利です。
靴下・タイツ・ストッキング
かさばらないアイテムなので、少し多めでも大丈夫。
ついつい増えやすいアイテムでもあるので、総量は守りましょう。
すべて合わせて5~15着ほどあれば足りるでしょう。
破れやすいアイテムなので、少なめにする場合もそれぞれ2~3足はストックを持っておけば安心です。
ファッション小物・アクセサリー
帽子、マフラー、ネックレス、ピアスなど。
多く30個ぐらいが目安です。
季節もの各5個と、オールシーズン対応10個あればOK!
単価が安いので集めてしまいがちですが、これ以上あっても管理しきれません。
イベント系は1ジャンル1着
水着、浴衣、ドレス、喪服、スーツ、ハロウィン仮装、クリスマス仮装など。
冠婚葬祭やイベント時にしか着ない服は、1ジャンルにつき1着がおすすめ。
「友人の結婚式では毎回違うドレスを着たい」「そもそもそんなに使わないのに持ちたくない」という人は、ドレスレンタルの利用が便利です。
100着で飽きる・足りないと感じたらレンタルを検討
100着のクローゼットを試してみて「飽きる」「足りない」と感じても、お洋服の総量を増やすのはNG。100着以上あったら管理しきれません。
そんなときのオススメなのはファッションレンタルサービス。
月額料金5000~10000円ほどを払うと3~4着ほどお洋服が借り放題に!飽きたら返せば、新しいものが借りられます。
邪魔になりがちな、季節もののお洋服も、レンタルなら使いたい時期だけ使えます♪
バッグやアクセサリーに対応したファッションレンタルサービスもありますよ!
詳しくは女性用ファッションレンタルサービスおすすめを比較しました!をご確認ください。
服の適正量に関するよくある質問
適正量を守っても上手く収納できない
収納が苦手な人は、トップスはすべて統一したハンガーにかけるとキレイに収納できます。私のお気に入りはマワハンガーのライトシリーズ。少しお値段は張りますが、クローゼットが圧倒的にキレイに片付きます。Tシャツやニットはエコノミック、シャツやジャケットはシルエットタイプにかけてます。洗濯を干すのにも使えるので、そのまま取り込んで収納するだけだから、めちゃくちゃ楽にキレイがキープできます。
男性の場合の適正量は?
男女関わらず、管理できる限界は100着です。仕事用のスーツやジャケットも100着に含めます。平日は毎日スーツで出勤している方はスーツ多め、特別な日しか着ない場合は2~3セットあれば十分です。
男性の場合の適正量は?
男女関わらず、管理できる限界は100着です。仕事用のスーツやジャケットも100着に含めます。平日は毎日スーツで出勤している方はスーツ多め、特別な日しか着ない場合は2~3セットあれば十分です。
10代・20代・30代・40代~。年代別の適正量ってあるの?
年齢に関わらず適正量は同じです、年を重ねるごとに昔の服が溜まって枚数が増えがちですが、もう着ない服はちゃんと処分して適正量を守りましょう。
一人暮らしの服の適正量は?
生活スタイルに関わらず、適正量は同じです。洗濯するタイミングがなかなか取れない人は多めに持っておくと安心です。ワンルームで場所が少ない場合は適正量を減らしましょう。どうしても保管スペースが足りない場合は、オフシーズンの服を保管サービスのある宅配クリーニングや実家に預けるのも手です。
主婦の服の適正量は?
生活スタイルに関わらず、適正量は同じです。しっかり適正量を守ることで、服の無駄買い防止=節約になります。
ニットって何着持っていいの?
かさばるアイテムなので、あまり増やさない方が懸命です。私の場合は5着以下で、冬の終わりに捨てて、安いものを毎年新しく購入です。最近はほぼレンタルで済ませていますね。
断捨離するならどこまで減らせる?
10着以下のクローゼットで過ごす方もいますが、それはかなりの上級者向け。まずは記事上部の適正量の半分、50着に収めるのがオススメ!そこまで減らしたら、実際に着まわしながら「着ていない」と思う服を減らしていきましょう。少し特殊な方法だと『ワンピースだけ』『トップスとフレアスカートだけ』『長めのトップスと細めのパンツだけ』と、毎日のスタイルを定番化してしまえば簡単に枚数を減らすこともできます。
服って何年着られるの?
流行の変化は早いので、トレンド感を意識するなら服の寿命は1~2年です。耐用で考えると、ある程度の頻度で着ているならニット等の傷みやすい素材は1~2年、その他の服でも3~4年が目安です。あくまでも目安なので、実際の状態を見て考えましょう。あまり着ていないベーシックな服でも、5年以上前のものは生地が傷んだり、デザインが微妙に古くなってしまうので処分対象にしましょう。
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このサイトを参考に100着まで減らしました!
減らした量は45Lポリ袋4つ分。
カテゴリー別に見ても夏物が偏っている、シャツ系が多いなど自分の購入傾向も分かってきました。