【コスメ成分解析講座】植物成分について。油脂・精油・エキスの違いって?

【コスメ成分解析講座】植物成分について。油脂・精油・エキスの違いって?

 

植物成分ってどんな効果があるの❓

植物成分を配合することによって得られる効果は、種類によっても異なりますが、だいたいこんな感じ。

香り付け 植物のさっぱりした香りや甘い香りを製品に与えます。
保湿(水分) 肌に水分を与えて保湿します。
保湿(エモリエント) 肌に膜を作り、水分の蒸発を防いで保湿します。
抗炎症 肌荒れなど肌の炎症を沈めます。
抗菌・防腐 肌や製品内で菌の繁殖を防ぎます。
皮脂抑制 皮脂の過剰分泌を防ぎます。
引き締め 毛穴や肌全体を引き締めます。

ただし「化粧品に少量配合して肌に塗ることでどれほど効果が出るのか」は、植物の種類、配合量、肌との相性にもよるので、なんとも言えないところですね💦

配合量さえあれば確実に効果として得られるのは『香り付け』と『油脂の保湿(エモリエント)』の2つです✨

植物成分には『油脂』『精油』『エキス』がある

ひとことで「植物成分」といっても、大きく分けて『油脂』『精油』『エキス』の3つの種類があります。

油脂

~油(~脂)と表示されるうち、精油ではないものです。

常温の状態で液体のものは『油』、半固体のものは『脂』と表記されます。

配合の一番の目的・効果は『エモリエント作用』で、肌に膜を作って、水分の蒸発を防ぐ保湿効果があります。

炭化水素(ミネラルオイルやワセリン)やエステル油に比べて、肌なじみが良く、肌を柔らかくしたり、他の美容効果も期待できます。

脂性肌やニキビ肌との相性は微妙で、悪化の原因にもなりやすいので注意しましょう。

オリーブ果実油、アボカド油、アルガニアスピノサ核油、マカデミア種子油、コメヌカ油、ツバキ種子油、シア脂

精油

植物の芳香物質だけを抽出した、濃度の濃い成分です。

『芳香成分だけ』と言っても、芳香成分の中に作用のある物質が含まれているので、美容効果は期待できます。

~油と表示されるうち、油脂ではないものです。

 

1%以下の配合量でも、製品にかなり大きな影響を与えるものもあります。

配合の一番の目的・効果は『香り付け』ですが、他にも植物によってさまざまな効果を持っています。

エキスと比べて濃度が高いので効果を実感しやすいですが、刺激やアレルギーのリスクも高くなります。

名前に『油』が入っていますが、油脂のようなエモリエント作用はほとんどありません。

オレンジ油、セイヨウハッカ油、ティーツリー油、ラベンダー油

 

エキス

~エキスと表示されるものです。

水やベースの保湿成分を使って抽出されるのですが、エタノールが多く使用されている場合は刺激に注意。

~水と表示されることもあり、基本的に~水はエキスを更に薄めたものを指します。

エキスと比べて濃度が低いので刺激やアレルギーのリスクは低いですが、その分効果は実感しにくくなります。

1%以下の配合量では、香りも含めて製品にあまり影響を与えないものも多いです。

アロエベラ葉エキス、グレープフルーツ種子エキス、ハイビスカス葉エキス、アスナロ枝エキス、オオムギエキス

 

植物成分は安全❓危険❓

ここ数年、オーガニックコスメのブームもあって、植物成分をたっぷり配合したコスメが増えていますよね。

メーカによっては『植物成分=肌に優しい』コンセプトで売り出していることもありますが、実は植物成分にはデメリットがあるんです。

植物成分にはメリット・デメリットがある

植物成分にはさまざまなメリットやデメリットがあります。

メリットとしては

  • 合成成分にはない美肌効果が期待できる
  • 作用の強い防腐剤や抗菌剤の配合量を減らせる
  • 植物の良い香りが楽しめる

などですね。

一方でデメリットとしては

  • 人によっては刺激を感じることがある
  • 人によってはアレルギーを起こすことがある

植物成分を配合することによるリスクは、人によって違うのでなんとも言えないところです。

国産のまともなメーカーの化粧品なら、販売前にテストを行っているので、ほとんどの人は問題なく使えるでしょう。

ただ肌質・体質によって「合う」「合わない」はそれぞれ違うので、人によっては刺激やアレルギーの原因になります。

油脂=エキス>精油

植物成分の中で最も刺激やアレルギーのリスクが高いのは精油。

濃度が高いので、わずかな量でも肌が反応してしまう可能性があります。

油脂とエキスはほぼ同じぐらいかな、と思います。

安全な合成成分>植物成分>危険な合成成分

合成成分の中でも、特に皮膚刺激を起こしにくい安全なもの。

例えばグリセリンやヒアルロン酸Naと比べると、植物成分は皮膚刺激やアレルギーのリスクはゼロではありません。

一方で強い作用を持つ合成成分。

例えばハイドロキノンやイソプロピルメチルフェノールと比べると、植物成分は作用が弱いのでリスクは低いでしょう。

敏感肌なら植物成分は慎重に

個人的な考えでは「敏感肌は植物成分を使っちゃダメ!」とは思っていません。

確かに植物成分には刺激やアレルギーのリスクはありますが、合成成分でもリスクはゼロじゃないし、植物成分だからこそ得られるメリットもあります。

植物成分を使ったコスメは使用感や香りも良いので、使っていて気分も上がります👍

ただし、刺激やアレルギーのリスクがあること自体は忘れないように❗

特に精油が高濃度で配合されているコスメや、多種類の植物成分を使っているコスメは、敏感肌でなくても注意しながら使ったほうが良いかなと思います。

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