【コスメ成分解析講座】ベース成分・油性成分のキホンと成分辞典

【コスメ成分解析講座】ベース成分・油性成分のキホン

ありす

こんにちは✨美容ブロガーのありすです。

【コスメ成分解析講座】では当ブログで行っているコスメ成分解析の基礎知識をまとめています。

この記事ではベース成分の中から、油に溶ける性質を持つ『油性成分』について解説します。

油性成分は大きく分けて8種類

炭化水素肌から水分が蒸発するのを防ぐ。
高級脂肪酸テクスチャ調整やアルカリ成分と混ぜて石鹸を作る。
高級アルコールテクスチャ調整・乳化の補助。
ロウ(ワックス)肌から水分が蒸発するのを防ぐ。ペースト状や固形状に調整する。
油脂肌から水分が蒸発するのを防ぐ、柔らかくする。
エーテルテクスチャ調整・肌から水分が蒸発するのを防ぐ。
エステル油肌から水分が蒸発するのを防ぐ、柔らかくする。
シリコーン肌や髪をコーティングする。

炭化水素

炭素と水素を持つ成分で、そのままでは全く水に馴染みません。乳化させることは簡単です。

肌に塗ることで、水分を蒸発するのを防ぐ効果が高い成分です。

ミネラルオイル、ワセリン、スクワラン

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高級脂肪酸

炭化水素にカルボキシ基が結合した構成です。油脂を加水分解した際に、グリセリンと高級脂肪酸が得られます。

~脂肪酸(ヤシ脂脂肪酸など)というのは、グリセリンが取り除かれ、複数の高級脂肪酸が残った状態の混合物です。

主にテクスチャ調整や、水酸化Kaや水酸化Kなどのアルカリ成分と混ぜて石鹸を作るときに使われます。

名前に『高級』と入っていますが、高価・配合するコストが高いというわけではありません。

ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヤシ脂肪酸、バーム脂肪酸

高級アルコール

炭化水素に水酸基が結合して作られます。

テクスチャを調整したり、乳化を補助する目的で配合されます。

名前に『高級』と入っていますが、高価・配合するコストが高いというわけではありません。

ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セタノール、コレステロール

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ロウ(ワックス)

天然の油性成分で、高級脂肪酸のカルボキシ基と、高級脂肪酸の水酸基が結合した構造を持っています。

水分の蒸発を防いで保湿したり、化粧品をペースト状や固形状に固めるために配合されます。

製品の乳化を安定化したり、ツヤ出し効果も。

ミツロウ、ラノリン、ホホバ種子油、キャンデリラロウ

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油脂

天然の油性成分で、3つのカルボキシ基と1つのグリセリンの水酸基3箇所にそれぞれ結合した構造(トリグリセリド)です。

肌に塗ることで、水分を蒸発するのを防いだり、柔らかくする効果があります。

液状のものは『油』、ペーストや固形状のものは『脂』『脂肪』という文字が使われます。

人間の皮脂にも含まれる成分なので肌馴染みが良いのも特徴です。

馬油、マカデミア種子油、オリーブ果実油、アルガニアスピノサ核油、ヤシ油、シア脂

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エーテル

アルコールとアルコールの結合で作られる油性成分です。

水分の蒸発を防いだり、テクスチャを調整するために配合されます。

バチルアルコール

エステル油

カルボキシ基と水酸基が結合するエステル化反応を使って作られる油性成分です。

品質が安定していて、低コストで配合できるものが多く、天然油の代用としても使われます。

油脂と同じように、肌に塗ることで、水分を蒸発するのを防いだり、柔らかくする効果があります。

エチルヘキサン酸セチル、トリエチルヘキサノイン、ミスチリン酸イソプロピル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル

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シリコーン

ケイ素と酸素が結合したもので、1本の鎖状の構造のものを『直鎖状シリコーン』、丸く繋がった構造のものを『環状シリコーン』と呼びます。

撥水性が高く、さらっとしたテクスチャを持っています。ウォータープルーフの化粧品に配合して水を弾くようにしたり、ヘアケア製品に配合して髪をコーティングして手触りを良くします。

よく聞く「シリコン」というのはケイ素単体のことですが、いわゆる「ノンシリコンシャンプー」はシリコーンが入っていないものを指します。

シリコーンは水にも油にも溶けにくい性質を持っていますが、当サイトでは化粧品成分検定の基準に基づき、油性成分として分類しています。

シリコーンは肌に悪い?

「髪と地肌のためにはノンシリコンシャンプー!」という話は有名で、シリコーンは肌に悪いイメージを持つ人が多いかもしれません。確かにシリコーンは肌に残りやすく、刺激になる可能性を持つ成分です。しかし、肌や髪を保護したり、髪のボリュームを抑えたり、テクスチャを調整するという役割を持っています。肌に塗る化粧品に配合するならクレンジングをしっかりする、髪に使うなら地肌になるべくつけないなど、使い方に注意すればそれほど危険な成分ではありません。

ジメチコン、ジフェルニルジメチコン、シクロペンタシロキサン

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高級脂肪酸の成分辞典

オレイン酸

別名
製造方法オリーブ果実油やツバキ種子油を加水分解し、冷却分別・蒸留して作られます。

油性成分(高級脂肪酸)です。水酸化Naと混ぜることで石けん素地、水酸化Kと混ぜることでカリ石けん素地になります。分子が大きいので同じように石けん素地に使われるラウリン酸などの飽和脂肪酸と比べると刺激は弱め。刺激ゼロではありませんが、洗浄力も高く、評価はそこそこの成分です。乳化の補助や抗菌のために配合されることもあり、少量の配合なら特に刺激はありません。

ステアリン酸

別名
製造方法植物油脂などを加水分解し、混合脂肪酸を分流して作られます。

油性成分(高級脂肪酸)です。水酸化Naと混ぜることで石けん素地、水酸化Kと混ぜることでカリ石けん素地になります。ラウリン酸やミリスチン酸より起泡力は弱いです。洗浄力は高いですが、刺激性も強め。ボディの洗浄ならまだ良いですが、洗顔料や肌荒れ中には避けたい成分です。クリームのテクスチャ調整や乳化の補助として使われることもあり、少量の配合なら特に刺激はありません。

パルミチン酸

別名
製造方法パーム油などを加水分解し、混合脂肪酸を分流して作られます。

油性成分(高級脂肪酸)です。水酸化Naと混ぜることで石けん素地、水酸化Kと混ぜることでカリ石けん素地になります。ラウリン酸やミリスチン酸より起泡力は弱いです。洗浄力は高いですが、刺激性も強め。ボディの洗浄ならまだ良いですが、洗顔料や肌荒れ中には避けたい成分です。乳化の補助として使われることもあり、少量の配合なら特に刺激はありません。

ミリスチン酸

別名
製造方法ヤシ油やパーム油などを加水分解し、混合脂肪酸を分流して作られます。

油性成分(高級脂肪酸)です。水酸化Naと混ぜることで石けん素地、水酸化Kと混ぜることでカリ石けん素地になります。高級脂肪酸の中で、泡の持続性が優れているのはミリスチン酸です。洗浄力は高いですが、刺激性も強め。ボディの洗浄ならまだ良いですが、洗顔料や肌荒れ中には避けたい成分です。乳化の補助として使われることもあり、少量の配合なら特に刺激はありません。

ラウリン酸

別名
製造方法ヤシ油やパーム核油を加水分解し、混合脂肪酸を分流して作られます。

油性成分(高級脂肪酸)です。ナトリウムと中和したものは『ラウリン酸Na』となり、よく似た名前ですが、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naとは異なります。水酸化Naと混ぜることで石けん素地、水酸化Kと混ぜることでカリ石けん素地になります。洗浄力は高いですが、他の高級脂肪酸に比べて分子が小さいので刺激性も強め。ボディの洗浄ならまだ良いですが、洗顔料や肌荒れ中には避けたい成分です。乳化の補助として使われることもあり、少量の配合なら特に刺激はありません。

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