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今回は、酵素洗顔パウダーでおなじみのsuisai(スイサイ)から2026年3月21日に新発売されるふき取り用化粧水「リファイニングトナー」を成分面からガッツリ解析していきます。
suisaiといえば「ビューティクリア パウダーウォッシュN」で知られる毛穴ケアのスペシャリスト。そのsuisaiが満を持して投入するふき取り化粧水ということで、期待値はかなり高め。
注目すべきは、花王独自の「角栓崩壊洗浄技術」でおなじみの成分が使われているということ。
酵素洗顔とはまた別のアプローチで毛穴に挑むこの新製品、その実力を成分の観点から徹底的に見ていきましょう👌
| ブランド名 | suisai(スイサイ) |
| 価格 | 2,200円 |
| 容量 | 200ml |
| 発売日 | 2026年3月21日 |
全成分はこちら
水、DPG、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、グリセリン、トロメタミン、BG、コハク酸ジグリコールグアニジン、リン酸、PEG-60水添ヒマシ油、EDTA-2Na、PEG-12ジメチコン、アンズ果汁、ヒアルロン酸Na、香料、ペンチレングリコール、スーパーオキシドジスムターゼ、フェノキシエタノール
公式のアピールポイント
- 角栓崩壊と、角栓の原因となる皮脂を選択除去する「角栓クリアEX成分(洗浄)」配合
- SODを含む「美容酵素モイストcp(保湿)」配合で、次に使うスキンケアがなじみやすい肌状態に整える
- 毛穴汚れとくすみ肌をクリアに導き、まっさらつるすべ肌へ
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
- 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
- リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
成分解析
まずはこのアイテム最大の注目ポイント「角栓クリアEX成分」の正体から解き明かしていきます。
最大の注目成分「角栓クリアEX成分」の正体 – 花王独自の角栓崩壊洗浄技術
公式が「角栓クリアEX成分」と呼んでいるのは、全成分表示の中でいうと[トロメタミン]と[PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン]のコンビ。
これ、ピンときた方もいるかもしれませんが、花王が2017年に発見し、ビオレの「おうちdeエステ」シリーズなどで採用されてきた「角栓崩壊洗浄技術」のキー成分です。
参考:花王の顔 | 毛穴詰まりに王手を!難敵「角栓」を崩す華麗なる洗浄剤
トロメタミンがなぜ角栓を崩壊させるのか?
そもそも角栓は「固体脂(固まった皮脂)」と「剥離角層(タンパク質)」が毛穴の中で年輪のように重なった、かなり頑丈な構造をしています。通常の洗顔料に含まれる界面活性剤では、この複雑な構造を崩すことが非常に難しい。
そこで花王が発見したのが[トロメタミン]。
もともとはpH調整剤として化粧品に使われていた弱いアルカリ性の成分で、洗浄成分として使われることはこれまでありませんでした。
花王の研究チームが発見したメカニズムをざっくり説明すると、こういうことです👇
- まず、アルカリ性の[トロメタミン]が角栓の外側にあるタンパク質(剥離角層)を緩めて、角栓の内部に侵入する
- 次に、角栓の中にある固体脂(固まった皮脂)と結合し、「脂肪酸トロメタミン塩」という水に溶ける液状の成分に変えてしまう
- 固体だった脂が液体に変わることで、角栓が内側から崩壊していく
つまり、角栓を構成するタンパク質にも固体脂にも同時にアプローチできる、まさに「一人二役」の成分。花王は他社が真似できない独自技術として特許を取得しています。
ここで重要な話 – カネボウは花王の子会社です
suisaiはカネボウ化粧品のブランドですが、カネボウ化粧品は花王の子会社。つまり、花王グループの研究技術をカネボウ化粧品のブランドにも展開できるわけです。
この「トロメタミンによる角栓崩壊洗浄技術」はもともと花王がビオレブランドで展開してきた技術ですが、今回suisaiにも応用されている可能性があるかも。
グループの技術力をブランドを横断して活用できるのは、花王グループの大きな強みですね。
さらに2026年2月には、花王が[トロメタミン]に親水性ミクロパウダーを組み合わせることで、毛穴のより奥深くの角栓まで除去できる新技術を発表しています。今後この技術がsuisaiにも応用される可能性は十分あるでしょう。
参考:花王 | トロメタミンを用いた「角栓崩壊洗浄技術」 親水性ミクロパウダーとの組み合わせで毛穴奥の角栓まで除去可能に
皮脂の「選択除去」– なぜ必要な皮脂を残せるのか?
もう一つの注目ポイントが、公式が謳っている「皮脂を選択除去」というフレーズ。
これに関わっているのが、角栓クリアEX成分のもう一方の成分である[PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン]。
これは非イオン性の両親媒性ポリマーで、特定の脂質に対して親和性を持つ設計がされています。すべての皮脂を根こそぎ取り去るのではなく、角栓の原因となる不要な皮脂成分を優先的に除去するという発想。
肌のバリア機能を守りながら不要な皮脂だけを取り去るというコンセプトは、乾燥しやすい方やインナードライ肌の方にとってはありがたい設計です。
KANEBOのスキンリファイナーとはどう違う?
同じKANEBOグループには「ラディアント スキン リファイナー」(4,950円)という大人気ふき取り化粧水もあります。
KANEBOスキンリファイナーは「保湿しながら古い角質や余分な皮脂をやさしく取り去る」ダブルケアがコンセプト。高分子ヒアルロン酸を配合した保湿重視のふき取り化粧水で、角栓崩壊技術は搭載されていません。
一方、suisaiリファイニングトナーは「角栓崩壊」に特化した処方。花王独自のトロメタミン技術を武器に、角栓そのものに直接アプローチするのが最大の特徴です。
共通点としては、どちらもふき取り用化粧水であること、そして花王グループの研究力をベースにしていることが挙げられます。
ざっくりまとめると👇
- 角栓・毛穴の詰まりが一番の悩み → suisai リファイニングトナー
- くすみ・ごわつきのケアもしつつ、保湿もしっかりしたい → KANEBO スキンリファイナー
価格帯も約2倍以上の差があるので、毛穴ケアをコスパよく始めたい方にはsuisaiが手に取りやすいでしょう。
ベース成分 – 軽やかな使用感を支える保湿設計
ベースとなる保湿成分は上位に並ぶ[DPG][グリセリン][BG]の3種。
[DPG(ジプロピレングリコール)]は化粧品では定番の保湿剤で、さらっとした使用感が特徴。1位に水、2位にDPGが来ているので、ベタつきの少ないさっぱりテクスチャーであることが予想できます。
[グリセリン]はDPGよりもしっとり感のある保湿成分。ただし4番目の配合なので、量はそこまで多くなさそう。
[BG(ブチレングリコール)]はさっぱり系の保湿剤兼防腐助剤。
全体としては「保湿ガッツリ」というよりも「さっぱり軽やかな使用感で角栓ケアに特化」した設計です。
[コハク酸ジグリコールグアニジン] – 花王グループの保湿技術がここにも
7番目に配合されている[コハク酸ジグリコールグアニジン]。
あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、これは花王が力を入れている保湿成分のひとつ。
花王グループのSOFINA iPでは「角層トリートメント 基礎化粧液」に配合され、角層細胞の保水力を高める「ケラトMF複合成分」の一角として使われています。
また、KANEBOの「スキン ハーモナイザー」にも「ケラトモイスチャーコンプレックス」の構成成分として採用。
参考:花王 | SOFINA iP 角層トリートメント 基礎化粧液
全く同じものかはわかりませんが、ふき取り化粧水なのに角層の保水に関わる成分を入れてきているのは、「取り去るだけじゃない」という花王グループの意地を感じます。洗浄と保湿のバランスを意識した配合ですね。
[リン酸] – pH調整の裏方
全成分表示の8番目に登場する[リン酸]。これはpH調整剤(緩衝剤)として配合されています。
ここで重要なのは、[トロメタミン]はアルカリ性の成分であるということ。
角栓崩壊効果を発揮するにはある程度のアルカリ条件が必要ですが、肌への刺激を考えると強すぎるのはNG。
[リン酸]で適切なpHに調整することで、角栓崩壊効果と肌へのやさしさを両立させていると考えられます。
美容酵素モイストcp – SODとアンズ果汁の保湿コンビ
公式が「美容酵素モイストcp(保湿)」と呼んでいるのは、[スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)]と[アンズ果汁]と[グリセリン]の組み合わせ。
[スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)]
SODは体内にも存在する抗酸化酵素で、活性酸素の一種であるスーパーオキシドを分解する働きを持つ成分。
肌の酸化ストレスを軽減し、肌コンディションを整える目的で配合されています。
「美容酵素」というネーミングはスイサイらしいですね。酵素洗顔パウダーで「酵素」のイメージが強いブランドだからこそ、ここでも酵素を持ってきたのは上手い。
[アンズ果汁]
アンズ(杏)の果実から得られるエキスで、保湿作用があります。果実由来のビタミンやミネラル、有機酸を含み、肌にうるおいとなめらかさを与えます。化粧品ではおなじみの植物由来保湿成分ですね。
[ヒアルロン酸Na] – 保湿の安定感
説明不要の超定番保湿成分。配合順位は13番目なので量は多くないと思われますが、ふき取り後の肌にうるおいの膜を残す役割を果たしています。
乳化・感触調整成分
[PEG-60水添ヒマシ油]
非イオン性の界面活性剤で、可溶化剤として機能。油溶性の成分を水ベースの処方に均一に溶かし込む役割を担っています。低刺激で安全性の高い成分。
[PEG-12ジメチコン]
シリコーン系の界面活性剤。肌にさらっとした感触を付与し、ふき取り時のすべりの良さに貢献していると考えられます。
防腐・安定化成分
- [EDTA-2Na] – キレート剤。金属イオンを捕まえて製品の安定性を保つ
- [ペンチレングリコール] – 抗菌性を持つ保湿剤。防腐補助としても機能する多機能成分
- [フェノキシエタノール] – メインの防腐剤
[香料]
アクアグリーンフローラルの香りとのこと。好みは分かれますが、浄化感をイメージした香りの設計です。
メリット・デメリット
メリット ✨
- 花王独自の「角栓崩壊洗浄技術」を搭載した本格的な角栓ケアふき取り化粧水
- [トロメタミン]が角栓のタンパク質と固体脂の両方に同時アプローチ
- 皮脂の「選択除去」設計で、必要なうるおいを残しながら不要な皮脂だけを取り去る
- 花王グループの保湿成分[コハク酸ジグリコールグアニジン]や[SOD]など、ふき取りながらスキンケア効果もある
- 2,200円でレフィルもあるコスパの良さ
- エタノール(アルコール)フリーで、アルコール敏感肌でも使いやすい
- 全16成分というシンプルな処方で、余計なものが少ない
デメリット 💧
- 保湿力はあっさり設計。乾燥が強い方はこの後の保湿ケアをしっかりする必要あり
- ふき取り化粧水なのでコットンが必須。コットンの摩擦が気になる敏感肌の方は要注意
- 角栓崩壊の効果を実感するには一定期間の継続使用が必要と思われる
- 「攻めの美容成分」はほぼ角栓クリアEXに頼っており、総合的なスキンケア力は弱い
向いている人・不向きな人
向いている人 ✅
- 毛穴の角栓・黒ずみ汚れが気になる方
- 酵素洗顔だけでは角栓ケアが追いつかないと感じている方
- ふき取り化粧水を使ったことがなく、手頃な価格で始めてみたい方
- スキンケアのなじみが悪いと感じている方(ブースター的に使える)
- アルコールフリーのふき取り化粧水を探している方
- 皮脂が多めで、テカリやざらつきが気になるオイリー~混合肌の方
不向きな人 ❌
- 乾燥が強く、ふき取り化粧水でも保湿重視の方 → KANEBOスキンリファイナーの方が向いているかも
- コットンによる摩擦が苦手な超敏感肌の方
- 即効性のある角栓除去を求めている方 → 酵素洗顔パウダーの方が体感しやすい
- エイジングケアや美白など、毛穴以外の悩みも一緒にケアしたい方
- 無香料にこだわりのある方
まとめ
suisai リファイニングトナーは、花王グループが誇る「角栓崩壊洗浄技術」をふき取り化粧水に応用してるかもしれない、かなりユニークな新製品です。
成分的には「角栓ケア特化型」の設計で、[トロメタミン]を軸にした角栓クリアEX成分が最大の武器。角栓のタンパク質と固体脂の両方に同時アプローチできるというメカニズムは、花王の研究力あってこそ👌
さらに、花王グループ共通の保湿成分である[コハク酸ジグリコールグアニジン]や抗酸化酵素[SOD]を配合することで、単なるふき取りではなく「ケアしながら落とす」というバランスも意識されています。
ただし正直なところ、「角栓崩壊」というインパクトあるワードに過剰な期待を持つのは禁物です。これは洗浄成分であり、毎日の穏やかなケアの中で角栓をほぐしていく「コツコツ型」のアイテム。一度のふき取りで劇的に毛穴が綺麗になるものではありません。
とはいえ、2,200円という手に取りやすい価格で花王独自の角栓崩壊技術が試せるのは、かなりお得。レフィルもあるのでコスパも良いです。酵素洗顔との併用で毛穴ケアの両輪として使うのもアリだと思います✨
よくある質問
- 毎日使っても大丈夫?
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ふき取り用化粧水なので毎日使用OK。エタノールフリーなので刺激も比較的少ないです。ただし、コットンでの摩擦はゼロではないので、やさしくなでるようにふき取ることが大切です。肌の調子がよくない日は使用を控えるなど、肌の声を聞きながら使いましょう。
- 酵素洗顔パウダーとの併用は?
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suisaiの酵素洗顔パウダーとの併用は可能です。ただし、酵素洗顔もリファイニングトナーも「落とすケア」なので、使いすぎると肌のバリア機能が低下する可能性があります。酵素洗顔は週2~3回に抑え、リファイニングトナーは毎日のデイリーケアとして使い分けるのがベスト。
- 朝と夜、どちらに使うのがおすすめ?
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公式では特に指定はありませんが、朝の洗顔後に使うことで寝ている間に分泌された皮脂や角栓の原因をオフし、その後のスキンケアや化粧ノリを良くする使い方がおすすめ。夜のクレンジング・洗顔後に使えば、落としきれなかった汚れのオフとブースターの役割を兼ねられます。


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