【成分解析まとめ】メラノCCのスキンケアを比較してみた

Instagram（@alice_kaiseki）で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー（日本化粧品検定1級）のありすです✨

今回はロート製薬のメラノCCシリーズから出ているスキンケア10製品を成分解析で比較してみました。

メラノCC比較表

商品名	薬用しみ集中対策 美容液	薬用しみ 集中対策 プレミアム美容液	薬用しみ対策 美白化粧水	メラノCC 薬用しみ対策 美白乳液	薬用しみ対策 美白化粧水 しっとりタイプ	薬用しみ対策 美白ジェル	薬用しみ対策 保湿クリーム	集中対策®マスク	集中対策®マスク しっとり	ディープクリア酵素洗顔
おすすめ度	★★★	★★★	★★★	★★	★★★	★★	★	★★	★★	★★
ジャンル	美容液	美容液	化粧水	乳液	化粧水	保湿ジェル	保湿クリーム	シートマスク	シートマスク	酵素洗顔料
容量	20ml	20ml	170ml	120ml	170ml	100g	23g	30枚	20枚	130g
価格	1,210	1,628	990	990	990	1,210	1,210	998	998	715
有効成分	アスコルビン酸 トコフェロール酢酸エステル グリチルリチリン酸ジカリウム イソプロピルメチルフェノール	アスコルビン酸 ピリドキシン塩酸塩 アラントイン イソプロピルメチルフェノール	3-O-エチルアスコルビン酸 グリチルリチン酸ジカリウム	L-アスコルビン酸2-グルコシド、グリチルリチン酸ジカリウム	3-O-エチルアスコルビン酸 グリチルリチン酸ジカリウム	L-アスコルビン酸2-グルコシド トコフェロール酢酸エステル グリチルリチン酸ジカリウム	L-アスコルビン酸2-グルコシド トコフェロール酢酸エステル グリチルリチン酸ジカリウム イソプロピルメチルフェノール	なし（一般化粧品）	なし（一般化粧品）	なし（一般化粧品）

※価格はすべてオープン価格のため、今回はマツモトキヨシ通販の価格を参考にしました。通常タイプのシートマスクもマツモトキヨシ限定大容量サイズの価格です。

メラノCC薬用しみ集中対策美容液

メラノCCからは2種類の美容液が出ていて、こちらは「プレミアムじゃない通常版」です。

有効成分は4つ。

その中でも特に注目なのはアスコルビン酸（ピュアビタミンC）。

チロシナーゼの阻害や、還元作用を持ち、シミ・そばかすを予防する有効成分です。

安定性の都合で配合しにくい成分ですが、ロート製薬独自の技術で安定化し、有効成分として配合できています。

あとの3種類は肌荒れ防止・ニキビケア系の成分ですね。

その他の成分にはアルピニアホワイトや油溶性ビタミンC誘導体：VCIP（ビタミンCテトライソパルミテート）を配合。

1,000円代で買えるスポットケアとしては、かなりコスパの高いアイテムです。

メラノCC薬用しみ集中対策プレミアム美容液

上で紹介した美容液の「プレミアム」バージョンです。

有効成分は4つで、通常版と共通するのはアスコルビン酸。

その他の成分3種類は変更されており、皮脂を抑制するピリドキシン塩酸塩が配合されました。

その他の成分は通常版にもある成分に加え、「速効型」「浸透型」ビタミンC誘導体・VCエチルや、レモンエキス、グレープフルーツエキスなどの透明感をサポートする植物エキスをプラス。

ただし成分はすべて追加ではなく、変更されているものも。

単純な成分増加版ではないので、人によっては通常版の方が良いと感じる場合もあると思います。

メラノCC薬用しみ対策美白化粧水

有効成分としてVCエチル（3-O-エチルアスコルビン酸）とグリチルリチン酸ジカリウムを配合。

VCエチルは「速効型」「浸透型」と呼ばれるビタミンC誘導体で、素早く・深く角質に浸透し、ビタミンCを届けてくれる成分です。

VCエチルが有効成分になったスキンケアは結構珍しく、しかも1,000円以下のお値段なのは、かなりのお買い得です。

その他の成分にメラノCCシリーズでお馴染みのアスコルビン酸、グレープフルーツ、レモンエキス、アルピニアホワイトなどを配合。

エタノールの量がやや多そうなので、苦手な人はご注意ください。

また、l-メントールが入っているため、スースーした使用感を強く感じる可能性があります。

メラノCC薬用しみ対策美白化粧水 しっとりタイプ

有効成分や目立った訴求成分は、通常タイプのメラノCCと同じです。

しっとりタイプはエタノールとl-メントールの記載がないので、スースー感がなく、乾燥肌・敏感肌の人でも使いやすい設計になっています。

一般的に「しっとり」と聞くと成分がプラスされているイメージですが、メラノCCの化粧水はしっとりの方がシンプルな構成。

「さっぱりする成分」が抜かれて、グリセリンなどの濃度が増えたのでしょう。

あくまでも私の予想ですが、もしかしたら通常タイプよりは「浸透」は弱い可能性があります。

メラノCC 薬用しみ対策 美白乳液

有効成分に使われているビタミンC誘導体は［L-アスコルビン酸2-グルコシド］。

化粧水に使われているVCエチルと比べて、穏やかな作用を持っています。

その他の成分にはピュアビタミンCやレモンエキス、グレープフルーツエキスなどメラノCCシリーズでお馴染みの成分を配合。

化粧水とセットで使うというよりは、化粧水だと刺激を感じる人向けのアイテムです。

重ね塗りしても同じようなものを塗り重ねてるだけなので、わざわざライン使いする必要はありません。

メラノCC薬用しみ対策美白ジェル

有効成分に使われているビタミンC誘導体は［L-アスコルビン酸2-グルコシド］。

化粧水に使われているVCエチルと比べて、穏やかな作用を持っています。

他にも［トコフェロール酢酸エステル］［グリチルリチン酸ジカリウム］の2つの肌荒れ防止系成分を配合。

目立った訴求成分はアスコルビン酸、アルピニアホワイト、レモンエキスに加え、サンシュユ果実エキスやリピジュアを配合。

「ビタミンCのスキンケア」としてのパワーは化粧水より弱く、「保湿」「肌荒れ防止」に寄せたアイテムという印象です。

メラノCC薬用しみ対策 保湿クリーム

パッケージと容器のデザインが集中しみ対策美容液に似ていますが、中身は全然違うアイテムです。

製品ジャンル的には「保湿クリーム」なのですが、成分を見てみると「ニキビケア」「角質ケア」といった要素が強め。

有効成分は穏やかなビタミンC誘導体［L-アスコルビン酸2-グルコシド］に加え、肌荒れ防止系の［トコフェロール酢酸エステル］［グリチルリチン酸ジカリウム］、ニキビケア系の［イソプロピルメチルフェノールが入っています。

その他の成分にもサリチル酸、乳酸などの角質ケア系の成分が含まれていて、結構攻めたニキビケア製品のような印象を受けました。

メラノCCシリーズの中でも、特に肌質を選びそうなアイテムです。

メラノCC集中対策®マスク

メラノCCといえば「しみ対策」の医薬部外品がメインですが、この製品は有効成分を含まない化粧品です。

まず2種類のビタミンC（VCエチルとピュアビタミンC）を配合。

具体的な濃度は明かされていませんが、記載位置的に1%以上入っている可能性も高いです。

他にもシリーズでお馴染みのレモンエキス果実エキスとグレープフルーツ果実エキス。

お肌をすこやかに保つグリチルリチン酸2Kも入っています。

大容量タイプのプチプラシートマスクにしては、かなり豪華な構成です。

メラノCC集中対策®マスク しっとり（マツモトキヨシ限定品）

マツモトキヨシグループ限定で販売されている、「メラノCC集中対策®マスク」のしっとりタイプです。

保湿成分としてグリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、ヒアルロン酸Naをプラス。

さらに3種のオイル成分（スクワラン、オリーブ果実油、加水分解ホホバエステル）を配合しています。

通常タイプより保湿力はかなり上がっていると思われますが、２種のビタミンCの濃度は通常タイプより少ない可能性が高いです。

メラノCC ディープクリア酵素洗顔

本来、粉末状でなければ安定化が難しい酵素を独自の技術でチューブタイプにした洗顔料です。

コンセプトや成分から察すると、粉末タイプよりは酵素の濃度は低め。

1回のパワーは弱そうだけど、毎日のケアにはおすすめです。

ピュアビタミンCやVCエチルが入っているけど、洗い流す製品なのであまり大きな効果はないでしょう。

結局どれがおすすめ？

肌質によって合う・合わないはありますが、私がイチオシなのは「薬用しみ集中対策プレミアム美容液」です。

1,000円台で買えるプチプラながらも、4つの有効成分を配合。

特に「アスコルビン酸（ピュアビタミンC）」を有効成分として配合した美白化粧品は、私の知る限りではメラノCCの美容液しかないはずです。

さらにVCエチルや、メラノCCでお馴染みの美容成分をたっぷり配合した豪華な構成。

シミ・ニキビ予防をしたい部分にポイント使いできるアイテムなので、比較的肌質を問わずに使えるのも嬉しいポイントです。

次におすすめなのは、薬用しみ集中美白化粧水（しっとりタイプを含む）。

VCエチルを有効成分として配合した美白化粧水ですね。

有効成分にVCエチルを使った化粧品は他社からも出ているのですが、1,000円以下で買えるのは価格崩壊レベル。

成分的に乾燥・刺激にリスクも少しあるので万人向けとは言えませんが、少し攻めた美白ケアをプチプラで叶えたい人にはおすすめのアイテムです。