【成分解析】エリクシールルフレ みずクリーム

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Instagram(@alice_kaiseki)で2.1万人にスキンケア情報を発信するコスメコンシェルジュエージェンシー(日本化粧品検定1級)のありすです✨

今回は、SNSで「塗るこしあん」としてバズり、@cosmeベストコスメアワード2021・2022と連続受賞を果たしたエリクシール ルフレ「バランシング みずクリーム」を、成分面からガッツリ解析していきます。

「クリームなのにさらさら」「ニキビを防ぐクリーム」という一見矛盾するような特徴を持つこの商品、成分で見るとどうなのか👀

ドラストで手軽に買える1,980円のクリームに、どこまでの実力があるのかを徹底的に見ていきましょう👌

ブランド名エリクシール ルフレ(資生堂)
価格1,980円
容量60g
発売日2021年3月21日
全成分はこちら

トラネキサム酸*,グリチルリチン酸ジカリウム*,精製水,1,3-ブチレングリコール,エタノール,濃グリセリン,ジプロピレングリコール,ポリアクリル酸塩,ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル,ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテル,クエン酸ナトリウム,グリシルグリシン,キサンタンガム,N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル・2-オクチルドデシル),クエン酸,エデト酸二ナトリウム,ピロ亜硫酸ナトリウム,塩酸リジン,オウゴンエキス,DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液,ローズマリーエキス,トウニンエキス,ユキノシタエキス,チャエキス(1),水溶性コラーゲン(F),フェノキシエタノール,香料,青色1号 *は「有効成分」無表示は「その他の成分」

公式のアピールポイント

  • 有効成分[トラネキサム酸]+[グリチルリチン酸ジカリウム]のW配合で「ぽつんとニキビ」を防ぐ
  • 「バランシングコンプレックス」配合で皮脂と水分のバランスを整え、うるおい続く「つや玉」のある肌へ
  • 「うるさらパウダー」処方でクリームなのにさらさらにチェンジする新感覚テクスチャー
【はじめての方必読】当サイトの成分解析について
  • 成分解析は各成分の一般的な配合目的を記載したもので、製品の効果効能を保証するものではありません。
  • リニューアル等により全成分が変更される可能性があります。見つけた場合はお問い合わせフォームから教えて頂けると助かります。
目次

成分解析

普通のクリームとどう違うの? – 「みずクリーム」のユニークな処方設計

まず最初に触れたいのが、この「みずクリーム」が普通のクリームと何が違うのかという点。

一般的なクリームは、油分で肌にフタをして水分の蒸発を防ぐというのが基本的な役割です。しかし、油分が多いクリームはどうしてもベタつきが気になったり、皮脂が多い肌にはニキビの原因にもなりかねません。

みずクリームの処方は、この常識を覆すアプローチをとっています。

ベースを見てみると、有効成分の次に来るのが[精製水]、そして[1,3-ブチレングリコール(BG)][エタノール][濃グリセリン][ジプロピレングリコール(DPG)]。つまり水性の保湿剤を固めた処方で、油分は非常に控えめです。

さらに注目したいのが、公式が「うるさらパウダー」と呼んでいる技術。

成分としては[ポリアクリル酸塩]がこれに該当すると考えられます。塗り広げると水分が放出されてうるおいを角層に届け、その後パウダーが肌表面に密着してさらさらに仕上げるという仕組み。

要するに、「水分は内側に届けて、表面はさらさらにキープする」という、脂性肌や混合肌の人が泣いて喜ぶ設計になっています👌

ただし、その分だけ油分による保湿力はないので、乾燥肌の方がこれ1つで冬を乗り切るのは正直厳しいです。あくまで「クリームが苦手な人のためのクリーム」と考えるのが正解ですね。

なぜニキビ予防に良いのか – 有効成分のダブル処方を深掘り

みずクリームがニキビ予防をうたえる理由は、2つの有効成分が配合された医薬部外品だからです。

[トラネキサム酸] – ニキビの”繰り返し”を断つ抗炎症成分

この商品の主役とも言える成分。

肌にアクネ菌が増殖すると、肌の免疫システムが反応して「プラスミン」という酵素が活性化します。このプラスミンが炎症を引き起こす物質(ブラジキニンやサイトカイン)の産生を連鎖的に促進し、赤みや腫れを伴うニキビ炎症が悪化していきます。

[トラネキサム酸]は「抗プラスミン作用」を持ち、この炎症の連鎖をブロックしてくれます。

他社の情報になりますが、ファンケルが2022年に発表した研究結果では、ニキビが繰り返しできる人の肌では、ニキビが治った後も「NGAL」という炎症関連タンパクが過剰に増えた状態が続いており、[トラネキサム酸]がこのNGALの産生を抑制することを確認しています。

参考:ファンケル プレスリリース(2022年6月)
https://www.fancl.jp/news/pdf/20220623_nikibinokurikaeshiniensyoukanrentanpakugakanyo.pdf

つまり、「できたニキビを鎮める」だけでなく「ニキビが繰り返しやすい肌環境そのものを整える」働きが期待できるんです。

加えて、プラスミンはメラノサイト(色素細胞)の活性化にも関わっているため、ニキビ跡の色素沈着予防にも一石二鳥。ニキビを防ぎながら跡も残しにくくするという、大人ニキビに悩む人にはまさにうれしい設計です👌

[グリチルリチン酸ジカリウム] – 甘草由来の守りの抗炎症成分

漢方でも古くから使われてきた甘草(カンゾウ)の根から抽出される抗炎症成分。

トラネキサム酸が炎症の「メカニズム」に直接働きかけるのに対し、[グリチルリチン酸ジカリウム]はもう少しマイルドに、肌荒れやかゆみ、赤みといった「症状」を穏やかに鎮めてくれるイメージです。

正直なところ、この成分自体はプチプラ製品でもかなり広く使われている定番成分。特別感はないですが、[トラネキサム酸]との組み合わせで「攻めと守りの両方」をカバーできているのは良いポイントです。

「バランシングコンプレックス」 – 皮脂と水分のバランスを整える保湿複合体

エリクシール ルフレシリーズ共通で配合されている保湿複合成分「バランシングコンプレックス」。これは以下の6成分の複合体です。

  • [ローズマリーエキス] – 抗酸化・収れん作用を持つハーブエキス
  • [DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液(PCA-Na)] – 天然保湿因子(NMF)の主要成分。肌がもともと持っている保湿メカニズムを補強してくれる
  • [グリシルグリシン] – 資生堂が毛穴研究から見出した注目成分(後述)
  • [トウニンエキス(桃仁エキス)] – 血行促進・抗炎症作用のある生薬エキス
  • [オウゴンエキス] – コガネバナの根から抽出。強い抗酸化・抗炎症作用を持つ
  • [濃グリセリン] – 定番の保湿剤

この中で特に注目したいのが[グリシルグリシン]です。

[グリシルグリシン] – 資生堂が世界の舞台で認められた毛穴ケア成分

グリシンというアミノ酸が2つつながった「ジペプチド」と呼ばれる成分。資生堂がこの成分の毛穴縮小効果を世界で初めて見出し、化粧品研究のオリンピックとも呼ばれる「IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)」2006年大阪大会で最優秀賞を受賞しています。

参考:資生堂 企業情報 IFSCC大会受賞研究
https://corp.shiseido.com/jp/rd/ifscc/13.html

資生堂の研究によると、毛穴が目立つ原因は毛穴そのものが開いているのではなく、毛穴の周囲の角層が「すり鉢状」に凹んでしまうこと。この原因は皮脂中の不飽和脂肪酸がカルシウムイオンのバランスを崩し、角層の角化異常を起こすからだと解明しました。

[グリシルグリシン]はこのイオンバランスの乱れを整え、角化異常を正常化することで毛穴の目立ちを改善します。

ニキビ予防の文脈で考えると、毛穴周辺の角化異常を抑える → 皮脂が毛穴に詰まりにくくなる → ニキビの原因を根本から減らせるという好循環が期待できます。

ただし、化粧品に配合されたグリシルグリシンは角層への浸透量に限界があり、美容クリニックのイオン導入ほどの劇的な効果は期待しにくい点は覚えておいてください。それでも毎日コツコツ使い続けることで、じわじわと肌が整ってくるタイプの成分です。

「クリアキープコンプレックス」と「コラーゲンGL」

有効成分とバランシングコンプレックス以外にも、エリクシールが独自に名付けた複合成分が配合されています。

クリアキープコンプレックス

  • [塩酸リジン(リジンHCl)] – 必須アミノ酸のひとつ。コラーゲンの構成に必要なアミノ酸で、肌の修復をサポート
  • [ユキノシタエキス] – 美白作用や抗菌作用が報告されている植物エキス。古くから民間薬としても利用されてきた
  • [濃グリセリン] – 保湿

コラーゲンGL

  • [水溶性コラーゲン(F)] – 魚由来のコラーゲン。肌の表面にうるおいの膜を形成
  • [濃グリセリン] – 保湿

コラーゲンに関しては、塗って肌のコラーゲンが増えるわけではなく、あくまで保湿成分として肌表面にうるおいを与える目的です。とはいえ、使用感の面ではしっとり感のある仕上がりに貢献していると思います。

その他の注目成分

[チャエキス(1)] – 緑茶由来の整肌成分

カテキンを含む緑茶エキス。抗酸化作用、収れん作用、抗菌作用を持ち、皮脂の酸化を防いでニキビの原因菌の増殖を抑える働きが期待できます。

[N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル・2-オクチルドデシル)]

長い名前ですが、アミノ酸系のエモリエント成分(セラミドに似た構造を持つ擬似セラミド的な成分)。肌のバリア機能をサポートしながら、べたつかずに保湿してくれるのが特徴で、「さらさらなのにうるおう」というこの製品のコンセプトに一役買っています。

気になる成分

[エタノール] – 配合量は気になるところ

全成分表示で5番目に記載されているため、やや高い配合率であることが予想されます。

エタノールは清涼感やさらさら感の演出、防腐効果の補助、有効成分の浸透促進など複数の役割を果たしますが、アルコールに敏感な方には刺激になる可能性があります。

でも、さらさらなテクスチャーの実現にはエタノールが大きく貢献しているのは間違いないでしょう。

[香料][青色1号(着色料)]

フレッシュブーケの香りを演出する香料と、あの独特な「みず色」を出すための青色1号が配合されています。

機能的には不要な成分ですが、使うたびに気分が上がるというメリットはあります

敏感肌で香料や着色料で荒れる可能性がある人は注意してください。

メリット・デメリット

メリット 😊

  • 有効成分[トラネキサム酸]と[グリチルリチン酸ジカリウム]のW処方で、ニキビ予防と肌荒れ防止を両立
  • 資生堂独自の毛穴ケア成分[グリシルグリシン]配合で、毛穴の目立ちにもアプローチ
  • クリームなのにさらさらに変わるユニーク処方で、朝のメイク前にも使いやすい
  • ニキビのもとになりにくい処方(ノンコメドジェニックテスト済み)
  • アレルギーテスト済み
  • 1,980円というドラスト価格で有効成分2種+資生堂の研究成分が手に入るコスパの良さ

デメリット 😢

  • エタノールが比較的高配合で、アルコール敏感肌には不向き
  • 油分が少ないため保湿力は控えめ。乾燥肌の方はこれだけでは物足りない
  • 香料・着色料配合で、完全な低刺激とは言えない
  • [グリシルグリシン]の毛穴効果は化粧品レベルでは穏やか。劇的な変化は期待しすぎないほうが良い
  • 「トラネキサム酸配合」といっても、美白効果を体感できるほどの配合量かは不明

向いている人・不向きな人

向いている人 ✅

  • 脂性肌・混合肌で、クリームのベタつきが苦手な方
  • 大人の「ぽつんとニキビ」が繰り返しできやすい方
  • メイク前にさらさらに仕上がるクリームを探している方
  • 毛穴の開きとニキビ、両方が気になる方
  • ファーストエイジングケアを始めたい20代後半〜30代前半の方
  • コスパ良く有効成分入りのクリームを取り入れたい方

不向きな人 ❌

  • 乾燥肌で、しっかりした油分の保湿が必要な方
  • アルコール(エタノール)に敏感な方
  • 香料や着色料が苦手な方・超敏感肌の方
  • 本格的なニキビ治療を求めている方(あくまで「予防」の範囲です)
  • 秋冬の乾燥が激しい時期にこれ1つで済ませたい方

まとめ

エリクシール ルフレ バランシング みずクリームは、「ニキビを防ぎたい、でもクリームのベタつきは嫌」という大人の肌悩みに対して、資生堂らしいテクノロジーで応えた製品です。

有効成分の設計を見ると、単なる「さっぱりクリーム」ではなく、ニキビの炎症メカニズムに着目した[トラネキサム酸]+[グリチルリチン酸ジカリウム]のW処方に加え、毛穴ケアの[グリシルグリシン]、皮脂バランスを整える植物エキス群と、ニキビ・毛穴対策に必要なパーツがしっかり揃っています。

一方で、エタノール高配合と油分の少なさは人を選びます。乾燥肌の方やアルコール敏感肌の方にはおすすめしにくく、あくまで「脂性肌〜混合肌向けのニキビ予防クリーム」と割り切って使うのが正解です。

1,980円という価格を考えれば、成分のバランスは十分優秀👌 特に夏場や皮脂が多い季節のスキンケアに取り入れると、その真価を発揮してくれるでしょう。


よくある質問

乳液の代わりに使える?

乳液とは目的が少し異なります。乳液は主に「油分で蓋をして水分の蒸発を防ぐ」「水分と油分のバランスを整えて柔らかくする」ためのアイテムですが、みずクリームは「ニキビを防ぎながらさらさらに保湿する」ことに特化しています。資生堂公式では、乳液を使う場合は乳液の後にみずクリームを重ねることを推奨しています。脂性肌の方は化粧水+みずクリームだけでもOKという声もありますが、季節や肌状態に合わせて判断してください。

朝と夜、どちらに使うのがおすすめ?

朝夜どちらでも使えます。朝はメイク前のベースとして、さらさらな仕上がりがファンデーションのノリを良くしてくれます。夜はニキビ予防の有効成分を寝ている間にしっかり届ける目的で使えます。両方使うのがベストですが、まずは「テカリが気になる朝」だけでも取り入れてみる価値はあります。

ニキビがすでにできている状態で使っても大丈夫ですか?

みずクリームは「ニキビ予防」を目的とした医薬部外品であり、薬機法上はできてしまったニキビの治療薬ではありません。ただし、ニキビの治療に大事なのは炎症を抑えることなので、治すための医薬品よりも軽いアイテムとしての位置づけにはできます。ただし炎症がひどいニキビがある場合は皮膚科の受診を優先してください。

敏感肌でも使えますか?

アレルギーテスト済みの製品ですが、エタノール(アルコール)が比較的高配合で、香料・着色料も含まれています。アルコールに過敏な方や超敏感肌の方は、腕の内側などでパッチテストをしてから使うことをおすすめします。

冬場の乾燥時期にも使えますか?

使えますが、みずクリーム単体だと保湿力が物足りないと感じる方が多いです。冬場は保湿力の高いクリームと併用するか、乾燥が気になる部分だけ別のクリームを重ねるなどの工夫をすると良いでしょう。

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この記事を書いた人

ありすのアバター ありす コスメコンシェルジュエージェンシー

美容、メイク、おしゃれ等にはまっている20代の3児のママ。
コスメレビュー、コスメ成分解析、コスメサブスク、ファッションレンタルなどの情報を発信しています。

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