そもそも抗炎症ってなに?
肌は、乾燥や紫外線などの外部刺激や、ストレスや病気などの内部刺激の影響によって炎症を起こすことがあります。
抗炎症成分は、炎症による肌荒れやかゆみを予防したり抑える成分です。
抗炎症成分辞典
アラントイン
別名 | |
---|---|
製造方法 |
抗炎症成分です。角質細胞増殖の作用を持ち、肌荒れ、あかぎれ、ニキビの赤みなどの炎症を抑えます。アレルゲンからの影響を予防するこうアレルギー作用、化粧品に含まれる他の成分の刺激を緩和する抗刺激作用も持っています。医薬部外品の有効成分として承認されています。配合上限内であれば皮膚刺激は少なく、肌荒れを治すには良い成分ですが、常用すると肌が弱まる可能性もあるので注意しましょう。
加水分解ハトムギ種子エキス
別名 | 加水分解ハトムギエキス |
---|---|
製造方法 | イネ科のハトムギの種子から、水やエタノールやBGなどで抽出して得られます。 |
抗炎症成分です。ハトムギ種子エキスを加水分解して小さくしたもので、より高い浸透力を持っています。皮膚細胞に作用してヒアルロン酸の生成を促進する効果があります。ビタミン類を多く含み、お肌の柔軟や抗酸化作用等も期待できます。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い天然成分です。抗炎症だけでなく抗腫瘍作用を持っており、昔からイボ治療のために使われてきました。他にも肌のターンオーバー促進、角質水分増加による保湿、色素沈着抑制、汗の消臭、余分な皮脂の分泌を抑えるなどの作用を持っています。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い天然成分です。
加水分解ハトムギ種子エキスの配合コスメ
カンゾウ根エキス
別名 | 甘草エキス、カンゾウ抽出末 |
---|---|
製造方法 | 甘草という植物の根茎に含まれるトリテルペノイド配糖体という甘味成分を抽出・精製して作られます。 |
抗炎症成分です。アトピーなどの皮膚炎を持つ人向けの化粧品にも多く配合されています。約4000年前に発見され、古くから消炎などの漢方として使われてきました。今では葛根湯などの医薬品にも配合されています。グリチルリチン酸やフラボノイドなどを含み、抗炎症以外にも、抗酸化、抗アレルギー、抗菌、刺激緩和、メラニン生成阻害などの効果を持ちます。まれに刺激を感じる人がいますが、基本的には安全性の高い成分です。
シソ葉エキス
別名 | シソエキス |
---|---|
製造方法 | シソ科のシソから水、エタノール、BGなどのなどで抽出されます。 |
抗炎症成分です。アレルギー性皮膚炎の改善に対する高い効果がある成分。保湿、バリア機能改善、メラニン生成阻害、収れん、抗菌、防腐などの作用もあると言われています。基本的には皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。
シモツケソウエキス
別名 | |
---|---|
製造方法 | バラ科のシモツケソウの花から抽出されます。 |
抗炎症成分です。抗炎症作用と収れん作用が高く、ヘアケア製品によく配合されます。保湿、抗糖化効果もあると言われています。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。
ソメイヨシノ葉エキス
別名 | サクラ葉抽出液・サクラ葉エキス |
---|---|
製造方法 | バラ科のソメイヨシノの葉から水、エタノール、BGなどで抽出されます。 |
抗炎症成分です。日本では昔から民間薬として、肌荒れ、かゆみ、アレルギーなどの炎症に使われてきました。保湿や美白作用もあると言われています。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。
グリチルリチン酸2K
別名 | グリチルリチン酸ジカリウム |
---|---|
製造方法 | 甘草から得られるグリチルリチン酸に、カリウムを結合した水溶性のグリチルリチン酸誘導体です。 |
抗炎症成分です。抗炎症以外にも消炎作用が高く、肌荒れやニキビに対応する化粧品に多く配合されています。医薬部外品の有効成分として承認されています。まれに一過性の軽度の紅斑が起こる可能性がありますが、基本的には皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。
グリチルレチン酸ステアリル
別名 | |
---|---|
製造方法 | 甘草から得られるグリチルリチン酸を加水分解して得られるグリチルレチン酸にステアリルアルコールを結合して作られます。 |
抗炎症成分です。グリチルリチン酸よりも抗炎症作用が高く、炎症やアレルギーを抑える効果がより期待できます。エステル結合した誘導体であるグリチルレチン酸ステアリルは油溶性を持ちクリームやオイルに良く溶けます。抗炎症以外にも、抗アレルギーや色素沈着抑制作用も持っています。基本的には皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。
セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス
別名 | セイヨウオトギリソウエキス、オトギリソウエキス、セントジョーンズワート |
---|---|
製造方法 | セイヨウオトギリソウの花、葉、茎などから抽出されます。 |
抗炎症成分です。ニキビ発生の原因にもなるリパーゼの生成を抑制します。肌荒れ防止や日焼け後のケア、育毛などにも効果があると言われています。傷の治療や神事に使われてきました。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い天然成分です。
配合コスメ
VCローション、薬用VCエッセンス、VCエッセンスビタール、アイムピンチ
トウキ根エキス
別名 | トウキエキス(1) |
---|---|
製造方法 | セリ科のトウキの根から水、エタノール、BG、スクワランなどで抽出されます。 |
抗炎症成分です。抗炎症以外にも、美白、抗シワ、血行促進作用などを持ちます。作用が強い成分なので副作用がゼロではありませんが、化粧品に配合される程度の量なら基本的には皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。
トウキンセンカエキス
別名 | トウキンセンカ花エキス |
---|---|
製造方法 | キク科のトウキンセンカの花から水、エタノール、BGなどで抽出されます。 |
抗炎症成分です。消炎作用に優れており、肌の炎症を抑える効果があると言われています。皮脂の過剰分泌を抑える効果も。皮膚刺激や眼睛刺激を起こす人がごくまれにいますが、基本的には皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い成分です。
トウキンセンカエキスの配合コスメ
ピリドキシンHCl
別名 | 塩酸ピリドキシン |
---|---|
製造方法 |
抗炎症成分です。肌にもともとあるビタミンB6の塩酸塩で、ビタミンB6が不足すると肌荒れなどが起こりやすくなります。皮脂分泌をコントロールする作用もあります。
ピリドキシンHClの配合コスメ
ハトムギエキス
別名 | ヨクイニンエキス、ハトムギ種子エキス |
---|---|
製造方法 | イネ科のハトムギの種子から、水やエタノールやBGなどで抽出して得られます。 |
抗炎症成分です。化粧水などによく使われている定番成分です。渋皮のついたままのものはハトムギ、取り除いたものはヨクイニンと呼ばれます。抗炎症だけでなく抗腫瘍作用を持っており、昔からイボ治療のために使われてきました。他にも肌のターンオーバー促進、角質水分増加による保湿、色素沈着抑制、汗の消臭、余分な皮脂の分泌を抑えるなどの作用を持っています。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い天然成分です。
ヨモギ葉エキス
別名 | ヨモギエキス |
---|---|
製造方法 | キク科のヨモギの葉から水、エタノール、BGなどで抽出して得られます。 |
抗炎症成分です。乾燥による炎症やアトピー性皮膚炎を改善する成分です。収れん、血行促進、抗菌、抗糖化、美白などの作用もあると言われています。その辺に生えている野草ですが、化粧品に配合されているものは農場で作り、きちんと品質管理された上で精製されています。皮膚刺激はほとんどなく、安全性の高い天然成分です。
コメント