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【コスメ成分解析講座】ベース成分・水性成分のキホンと成分辞典

【コスメ成分解析講座】ベース成分・水性成分のキホンと成分辞典

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こんにちは✨化粧品検定1級の美容ブロガーのありすです。

【コスメ成分解析講座】では当ブログで行っているコスメ成分解析の基礎知識をまとめています。

この記事ではベース成分の中から、水・水に溶ける性質を持つ『水性成分』について解説します。

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水性成分は大きく分けて3種類

一般的にコスメのベースとなる水性成分は大きく分けて3種類に別れます。

すべての成分を溶かすベースとなり、肌に潤いを与える効果もあります。

 

普通の水(精製水)以外にも、海水、温泉水、炭酸水、植物水などが該当します。

一価アルコール化粧品では基本的に『エタノール』のことを指します。

 

清涼感や防腐の効果がありますが、揮発性が高く乾燥を引き起こしやすので、配合量が高い場合は要注意。

植物成分の抽出のために少量配合される場合もあります。

多価アルコールアルコールと名前が入っていますが、一般的に言われるアルコールとは異なる成分です。

 

アルコール(エタノール)のような刺激や揮発性はありません。

化粧品の『アルコールフリー』という表示はエタノールが入っていないという意味で、多価アルコールが入っていてもアルコールフリーになります。

主に保湿目的で配合され、成分によっては増粘や抗菌・防腐の採用もあります。

グリセリン、BG、DPG、PGなどのことを指します。

別名精製水、常水

ほぼすべての化粧品に配合されているベースとなる成分です。水溶性の成分を溶かし、化粧品を作り上げます。単体では蒸発してしまうため、水と結びつく性質を持つ保湿剤(グリセリン、BG、DPG、PGなど)と共に配合することで保湿効果が得られます。水自体に特別な効果はありませんが、刺激や毒性などは一切なく、化粧品の成分の中で最も安全です。

一価アルコール

一価アルコールは一般的に『アルコール』と呼ばれるもので、化粧品の成分では『エタノール』と表示されます。

『ブタノール』『セタノール』などもアルコールの一種ですが、化粧品の説明では『エタノール=アルコール』という認識です。

エタノール

別名変性エタノール、変性アルコール、無水エタノール、エチルアルコール
製造方法エチレンから合成される石油由来の「合成アルコール」と、サトウキビなどの糖蜜を発酵して作られる植物由来の『発酵アルコール』の2種類があります。どちらもエタノールという名称で、成分表示で見分けることはできません。

清涼感を出したり、ベタつきを抑えたり、抗菌のために防腐剤として配合されるアルコール成分です。特有のツンとしたにおいを持っています。刺激や揮発性があり、肌への乾燥・ダメージの原因になりやすいので要注意。特に成分表示の前方に記載されている商品は刺激が強い可能性が高いので、避けた方が良いでしょう。植物エキスを抽出するときの溶媒として使われることもありますが、この場合は成分表示の後ろの方に書かれ、配合量も少ないので、無理に避けるほど危険な成分ではありません。

↓エタノールについて詳しくはこちらの記事へ↓

多価アルコール

水と結びついて、水分の蒸発を防ぎ、肌を保湿します。

グリセリン

製造方法ヤシ油、パーム油、牛脂などの天然油脂を高温で加水分解して作られます。

ベースとなる保湿剤の中で最も保湿・保水効果が高い成分です。成分を溶けやすくしたり、低温でも固まりにくくしたり、粘度を保つ目的で配合されます。ヒアルロン酸Naやコラーゲンなど水溶性の保湿成分と組み合わせると相乗効果で保湿力を高めます。グリセリンと水が混ざるときには熱が発生するので、配合量を増やすと温感コスメにもなります。他のベース保湿成分と比べたデメリットは、静菌作用が低いこと、べたつきやすいこと。高濃度で配合されている場合はニキビ肌や脂性肌との相性は悪いです。皮膚刺激はほとんどなく、ベースの保湿成分の中で安全性が最も高い成分です。

BG

別名別名1・3-ブチレングリコール
製造方法アセトアルデビドから合成される石油由来のものと、発酵エタノールから合成される植物由来のものがあります。どちらもBGという名称で、成分表示で見分けることはできません。

化粧品で多く用いられるベースの保湿剤です。グリセリンに比べて保湿効果は劣りますが、使用感がさっぱり軽く、静菌作用も持っています。油性成分を混ざりやすくしたり、粘度を低下させる役割も。成分表示の後方に記載されている場合は、植物エキスの抽出培養として使われている可能性が高く、保湿や静菌作用はほぼありません。皮膚への刺激性の声もありますが実際の毒性は低く、ベースの保湿成分の中ではグリセリンの次に安全なものです。

DPG

別名ジプロピレングリコール
製造方法石油から合成されるPGを製造した際に同時に得られます。

化粧品で多く用いられるベースの保湿剤です。グリセリンに比べて保湿効果は劣りますが、使用感がさっぱり軽く、静菌作用も持っています。他の成分を製品内で上手に溶かす働きも。低コストで配合できるので、プチプラコスメを中心によく使われています。眼睛刺激やわずかな皮膚刺激が指摘されています。絶対に避けるほど危険性はありませんが、多量に配合されているものは目に入ると痛いです。敏感肌の方、お子さんへの使用、目の付近への使用は特に注意しましょう。

PG

別名プロピレングリコール、1,2-プロパンジオール
製造方法 

ベースの保湿成分です。グリセリンに似た性質を持ちますが、グリセリンよりさらさら・さっぱりした質感で使用感が良いです。昔から保湿剤として多く使用されてきましたが、分子が小さいため刺激が強いので要注意。少量の配合であれば無理にさけるほどではありませんが、メインの保湿成分として使われている商品は避けたほうが良いでしょう。

他のベースになりうる保湿系の成分は、成分辞典の保湿成分に掲載しています。

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この記事を書いた人

美容、メイク、おしゃれ等にはまっている20代の3児のママ。
コスメレビュー、コスメ成分解析、コスメサブスク、ファッションレンタルなどの情報を発信しています。

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